2月19日、在ネパール日本大使館はネパール在留邦人及び旅行者を対象にメールを送信し、タイにおける検疫強化について知らせた。
同メールによれば、2月17日、タイ保健省は、新型コロナウイルス(COVID-19)に関連し、日本とシンガポールからの入国者に対して検疫を強化する旨を発表したとのことである。
従来から中国、香港、マカオ、台湾は強化検疫の対象であったが、それに加えて、日本、シンガポールからの渡航者及び過去14日以内にこれらの地域に滞在した渡航者に対して、空港でスクリーニングの対象にするとのことである。トランジット客も、動線によってはスクリーニングを行う対象となる可能性もあるため、注意が必要だ。
具体的には、①体温が37.5度以上あり、かつ、②咳、鼻水、のどの痛み、頬呼吸、呼吸困難のいずれかを伴う症状がある人は、タイ国内の病院においてウイルス検査を受けることになる。
すでにタイに入国している人も安心してはいられない。在タイ日本大使館のホームページには、タイ保健省の同決定の内容として、既にタイに入国している人であっても、過去14日以内に前述の地域に滞在した人で、病院で診察を受けた際に上記の症状がある人は、同様のウイルス検査を受けることになるとの情報が載せられている。
以上のことから、タイに滞在中の人や今後タイへの渡航予定がある人は、最新情報に注意すると共に、インフルエンザ流行の時期でもあり、人込みや空港でのマスク着用や手指等のアルコール消毒及び外出後の手洗い・うがいを励行すること等、感染予防に努めることが勧められている。
(参考)コロナウイルスとは
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。詳細は、国立感染症研究所の情報ページをご参照ください。
○国立感染症研究所 人に感染するコロナウイルス
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html
出典:厚生労働省ホームページ( https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09079.html )