日本の外務省は21日、広域情報を発出し、ノババックス製ワクチンの接種を完了した人も、新型コロナウイルス感染症の水際対策緩和措置の対象に含まれることになると発表した。
現在日本では、水際対策緩和措置にかかわる有効なワクチンとしてファイザー製、アストラゼネカ製、モデルナ製、ヤンセン(ジョンソンエンドジョンソン)製そしてバーラト ・バイオテック製(コバクシン)が2回目までの接種用として、またファイザー製、アストラゼネカ製、モデルナ製ワクチンが3回目の接種用として承認されている。これに今回、ノババックス製ワクチンが加えられた。
新たに承認されたノババックス製ワクチンは、インド血清研究所では「コボバックス(COVOVAX)」という名称で製造されており、これらは同一のものとして扱われる。
現在、指定国・地域を除く海外からの帰国・入国者に対しては、日本で承認されている新型コロナウイルス用ワクチンの追加接種(基本的には、3回目の接種1)を終えていれば、入国後の自宅等待機は求められていない。指定国・地域からの渡航者でも、追加接種を終えていれば施設での待機ではなく自宅待機が認められ、さらに3日以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であればその後の待機が免除される。
現時点で、入国後3日間の施設待機が求められているのは、エジプト、韓国、スリランカ、トルコ、パキスタン、ベトナム、ロシアの7か国からの渡航者。
ノババックス製ワクチン接種者に緩和措置が適用されるのは、25日午前0時からとなっている。
水際対策による入国後の待機措置一覧
指定国・地域からの帰国・入国 | 指定国・地域以外からの帰国・入国 | ||
3回目接種済み | 3回目未接種 | 3回目接種済み | 3回目未接種の人 |
原則7日間の自宅等待機
入国後3日目以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であれば、待機解除 |
検疫所が確保する宿泊施設で3日間待機
宿泊施設で受けた検査の結果が陰性であれば、退所後の自宅等待機はなし |
入国後の待機期間なし |
原則7日間の自宅等待機
入国後3日目以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であれば、待機解除 |
水際対策緩和措置の対象として承認されたワクチン一覧
2回目までの接種用として承認されているワクチン | 3回目以降の接種用として承認されているワクチン |
コミナティ(COMIRNATY)筋注/ファイザー(Pfizer)2 | コミナティ(COMIRNATY)筋注/ファイザー(Pfizer)2 |
バキスゼブリア(Vaxzevria)筋注/アストラゼネ カ(AstraZeneca)3 | COVID-19 ワクチンモデルナ(COVID-19 Vaccine Moderna)筋注/モデルナ(Moderna) |
COVID-19 ワクチンモデルナ(COVID-19 Vaccine Moderna)筋注/モデルナ(Moderna) | ヌバキソビッド(Nuvaxovid)筋注/ノババックス (Novavax)4 |
Janssen COVID-19 Vaccine/ヤンセン1(Janssen) | |
COVAXIN /バーラト ・バイオテック ( Bharat Biotech | |
ヌバキソビッド(Nuvaxovid)筋注/ノババックス (Novavax)4 |
1ヤンセン製は、ジョンソンエンドジョンソン製としても知られる。このワクチンに限り、1回の接種で、2回接種済みとして扱われる。
2復星医薬(フォースン・ファーマ)/ビオンテック社が製造する「コミナティ(COMIRNATY)」も同一のものとして扱われる。
3インド血清研究所が製造する「コビシールド(Covishield)」も同一のものとして扱われる。
4インド血清研究所が製造する「コボバックス(COVOVAX)」も同一のものとして扱われる。