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9,000ルピーで陰性証明書偽造 影響は日本渡航希望者にも-ネパール

記事公開日: 2021年4月25日

世界中に大勢の出稼ぎ労働者や留学生を送り出しているネパールで、新型コロナウイルスの陰性結果証明書が偽造されていたことが報じられた。今回の事態が発覚したのは、首都カトマンズのシナモンゴルにある「スリヤヘルスケア(Sooriya Health Care Pvt.Ltd.)」。一人当たり9,000ルピー(記事執筆時レートで、約9,900円)を受け取り、検体採取をすることなく陰性結果証明書を発行していたという。事件に関係したとして8人が逮捕されている。4月20日、現地メディアが一斉に報じた。一部のメディアが掲載した警察のプレスリリースによれば、スリヤヘルスケアは、「メリット・マルチケア・メディカルセンターPvt.Ltd.」のエージェントたちと結託していたという。

日本への渡航希望者への影響について大使館も注意喚起

これを受けて、4月22日、今後空港やチェックインカウンターでの審査が一層厳しくなることが予想されるとして、在ネパール日本大使館が帰国予定の在留邦人に対して注意喚起のメールを送っている。それによれば、日本政府指定の書式と検査施設の任意書式の両方の提出が求められ、両書式の記載内容に相違があったことから搭乗を拒否される事案が発生しているとのことである。

同メールによれば、注意が必要なのは、ネパールで一般的な検体採取方法および表記と、日本の空港検疫で有効な証明書とみなされるそれとが異なっていることだ。ネパールでは「証明書の中で同検体が鼻咽頭・咽頭ぬぐいを指す『Nasopharyngeal and Throat (swab/smear)』等の記載となる場合が多」いが、日本の空港検疫では「Nasopharyngeal (Swab/Smear)/Nasopharynx(鼻咽頭ぬぐい)」が有効とされる。

同大使館は、検査施設の任意書式の証明書のみを提出することも可能だが、記載情報が十分でない場合には日本の空港検疫などで有効とみとめられないことがある、としている。なお、日本で有効とされる証明書は、出発前72時間以内に検体採取が行われたもののみであり、検査結果が72時間以内に判明したものではいという点にも注意したい。

STAR HOSPITAL, GRANDE INTERNATIONAL HOSPITAL, HAMS HOSPITAL, NEPAL MEDICITIといった4つの医療機関に対しては、日本大使館より、上記方法での表記を依頼がなされているとのことである。詳細は、日本大使館HP掲載の資料(https://www.np.emb-japan.go.jp/files/100142364.pdf)で確認できる。

大使館が案内している、証明書に必要な記載内容は以下のとおり。

  • 氏名
  • パスポート番号(記載されない場合は余白等に各自手書きで記入することで可)
  • 国籍(記載されない場合は余白等に各自手書きで記入することで可)
  • 生年月日
  • 性別
  • 検査法
  • 採取検体
  • 検査結果
  • 検体採取日時
  • 検査結果判明日
  • 検査証明の発行年月日
  • 医療機関名、住所、印影、医師名(医師の署名)
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