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ついに一日1,000人超え 死者12人—ネパールのコロナ第二波

記事公開日: 2021年4月19日
ネパールのコロナ第二波 1,000人超新規感染 14郡が「極度被災地域」
(ネパールの保健人口省がメッセージングアプリViberのグループに2021年4月15日に投稿した画像から。感染拡大第二波が本格化しているネパールでは、この日の新規感染者数が1,000人を超えた。上記の地図では、200人以上の現在感染者がいる6つの郡が赤色、51人以上の現在感染者がいる11の郡が濃い黄色で表されている。500人以上現在感染者がいる郡はカトマンズとバンケ。すべての郡に現在感染者がいることも見て取れる)

ネパールの感染拡大第二波がいよいよ本格化してきた。ネパールの保健人口省は、4月18日、24時間以内に確認された新型コロナウイルスの新規感染者数が、1,096人だったことを発表した。第一波をはるかに上回るペースで感染者数が急増している。この日のPCRテストの陽性率は約17%に上った。

これより3日前の4月15日には534人という新規感染者数であったのが、その後16日に一気に増加して900人となり、17日は843人、そして18日の1,000人超えだ。この日に報告された新型コロナウイルス感染による死者数も12人となっており、重症化するケースが見受けられる。

年代別感染者数では、30代が最も多い185人、それに20代の175人と40代の136人が続いている。9歳未満は17人と比較的少数だが、保健人口省は、これまでの累計で5歳未満の感染者が3,565人確認されており、そのうちの10人が命を落としたとして、幼児であっても感染の危険があることを周知すると共に、子供たちにも感染予防策を徹底させるよう呼び掛けている。保健人口省によれば、感染が若年層に広がっていることと、同年代の死者数が増えていることが現在の感染拡大の特徴となっている。

カトマンズ等14郡を「極度被災地域」に指定

また、同省は、4月15日に「緊急要請」を発表し、首都カトマンズ等の14の郡を「極度被災地域」に指定したことを伝えている。同地域では学校や夜間営業の店舗、さらには夜7時以降にはレストランやスポーツジム、映画館やショッピングモール等人出の多い場所には行かないように要請されている。そして、外国人客が宿泊するホテルに対しては、宿泊客の登録を徹底するよう、またPCRテストの陰性結果が出ている場合にのみ宿泊を認めるようにともされている。また、この要請には、各病院に対してベッド数の確保や請求する費用に関してルールを守るよう求める項目も複数含まれており、ネパールの医療機関の現状が伝わってくる。

4月15日時点で指定された14の「極度被災地域」は以下のとおり。カッコ内の数字は4月18日に発表された新規感染者数。

カトマンズ郡(326)、ラリトプル郡(64)、カスキ郡(48)、ルーパンデヒ郡(52)、チトワン郡(22)、バンケ郡(163)、パルサ郡(40)、バクタプル郡(45)、カイラリ郡(11)、モラン郡(38)、ダン郡(13)、スルケット郡(18)、バラ郡(10)、バグルン郡(11)。

※記事の内容を一部修正しました。

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