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3日連続200人台 ネパールも感染第二波で時短営業措置等を再導入へ

記事公開日: 2021年4月8日

ネパールで新型コロナウイルス感染第二波が本格化しつつある。4月5日(月)以降、3日連続で200人以上の新規感染が報告された。4月7日(水)の新規感染者数は298人で、ほとんど300人に達している。ネパールの面積は北海道の約1.8倍、人口は日本の約4分の1であることを考慮に入れると、この数字がインパクトを持っていることを理解できる。この新規感染者数は、ネパールで第一回‟ワクチン接種キャンペーン”が始まる直前だった1月26日頃の水準だ。

今回も感染拡大が顕著なのは、第一波でホットスポットとなった首都カトマンズである。4月7日の同郡の新規感染者数は132人で、この日の全体の新規感染者数のうち4割以上を占めている。

ネパールにおける感染拡大第一波は、隣国インドからの帰国者が最初の主な要因となったとされて来たが、この第二波では、国内における市中感染による広がりが目立っている。保健人口省の発表によると、3月19日以降4月6日までに国境における検査で陽性反応が出たのは累計247人だったのに対し、同期間中の新規感染者は3,100人を超えている。

インドからの流入があることも確かだ。3月29日に同省が各州政府等に対して出した水際対策強化を促す文書には、「(インドからネパールへの帰国者のうち)新型コロナウイルスの陽性結果が出た人たちが公共のバスで移動しているとの報告が届いた」と記されている。4月7日に現地メディアのタハカバル(web)は、極西部のカイラリ郡にある国境通過ポイントだけでも、毎日1,000人~1,500人ほどがインドからネパールへ帰国しており、3月16日以降、そのうちの約半数に新型コロナウイルスの検査が行われ、150人以上の陽性が確認された、と報じている。

時短営業、マスク義務化等行動規制再導入の流れ

こうした中、ネパールでも時短営業等の行動規制が再び導入される流れとなった。

4月7日、保健人口省は公告を出し、飲食店等の夜9時以降の営業を止めること、また、外出時のマスク着用を罰則付きで義務付けること、感染状況によって(現在感染者数が、大都市では500人以上、小都市では100人以上を超えた場合は、)通行制限を導入することなどを要請している。同公告によれば、これらは現在増加している公衆衛生規則違反と感染、およびイギリス型変異株の感染の広がりを考慮して取られた措置であるとされている。さらにカトマンズやポカラなどの大都市では就学中の年齢層に感染の広がりが認められていることから、学校でも感染防止策を徹底するようにとも要請されている。

ネパールでは、4月7日から第二回”ワクチン接種キャンペーン”が始まった。

「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」は、引き続きネパールでの感染拡大の行方を見守っていく。

※内容を一部追加しました。

【第一波に関する、ネパールとインドの関係とコロナ感染拡大については、以下の特集記事に詳述されています】

感染者数激増のネパール 背景と現状(2020年6月) | Webマガジン ニュース・オブ・アジア

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