
(※タイトルを一部変更しました。)
3月18日、ネパールの入国管理局は、ネパール歴ファーグン月(西暦の2月中旬から3月中旬にあたる1か月)のビザ発給状況を公開した。それによれば、6,422人に対して観光ビザが発給されている。これは、先月(マーグ月)よりも1,153人多い数字だ。ネパール入国には、基本的には、ネパール到着前に在外ネパール公館にて事前にビザを取得しておくことが求められているが、6,422人のうち約1/3にあたる2,042人はネパール国内の入国管理事務所にて観光ビザの発給を受けている。また、当該月中1,416人が観光ビザの延長を認められている。今年度中に観光ビザを新規で取得した人の数は、累計で20,153人。12月中旬から1月中旬にあたるプス月(ネパール歴の第9月)までの累計で8,492人だったことからすると、2か月で急激な伸びだと言えるだろう。
なお、ビザを発給したことによるファーグン月の国庫歳入は4,214万6,183ルピーであったそうだ。(記事執筆時点の為替レートで約4千5百万円。)
ネパールは、観光ビザ以外のビザを入国前に取得する方法はない。入国に関する現時点で公表されている最新の規則によれば、ネパール入国を望む人は事前に自国にあるネパール公館にて観光ビザを取得することが求められている。
ネパール入国に関する規則全文訳は以下のとおり。
ネパールに入国する際のルール※記事執筆時点
ネパール到着の平易化に関する最新の告知
ネパール政府(閣議)の2020年11月25日、2020年12月25日、並びに2021年1月24日付の決定に際し、旅行者のネパール到着に関する以下のとおりの決定がなされたところ、関係各位への周知のためにこの最新告知が発出されました。
1. 以下の旅行者及びその家族の成員は、トリブバン国際空港内の入国管理事務所にてオンアライバルビザを取得することができ、そのためにいかなる事前承認及び事前推薦を必要としない。
a. 外交/公務パスポートの保持者、又は国連通行証の保持者
b. 在ネパール国連関連機関、及びその他の国際機関の職員
c. ネパールを起源とする外国籍者(パスポート記載の生誕地がネパールであること)、ネパール人と親戚関係にある者、又は国外居住のネパール国籍者
2. ネパールのビザを保持している外国人は、入国を許可される。ビザを保持していない外国人は、在外ネパール公館からビザの発給を受けてからのみネパールへ来ることを許可される。事前にビザを取得することが不可能な場合は、関係する政府機関からの推薦又は事前承認を提出した場合にのみ入国地点にてビザが発給される。
3. 外国人は、ネパール政府の事前承認なしには、陸路での入国は許可されない。
4. すべての外国人は、出発前72時間以内のPCR検査陰性証明(RT-PCR/Gene Xpert/True NAAT又はこれらと同等の検査結果証明)を必ず提出しなければならない。但し、5歳未満の幼児にはそのような検査証明を必須としない。
5. 在外ネパール公館による観光ビザ発給(業務)は従来通り継続される。
6. ネパール政府(閣議)の2021年1月24日付の決定のとおり、新型コロナウイルス変異種(SARS-CoV-2 VUI2020/12/01)感染がある地域を出発地又は経由地としてネパールを訪れる全ての旅行者に対する隔離・健康確保・検査に関しては以下のとおりとする。
a. 在外ネパール公館にてビザを取得してからのみネパールへ来ることができる
b. 文化観光民間航空省が承認してリストに掲載したホテルにて、費用の自己負担にて、10日間隔離滞在しなければならない。ホテルでの隔離滞在が5日間経過した時点で、新型コロナウイルス検査が陰性であれば、残りの5日間は自宅での自主隔離が認められる。
c. 深刻な健康状態にある者、親戚が死去し葬儀に参加する必要があるネパール国籍者、ネパールを起源とする外国籍者とその子孫に対しては、新型コロナウイルス危機対策センター(CCMC)書記室の調整により、隔離の代替方法を採用できる。
d. 在ネパール外国公館、又は国際機関の職員に関しては、当該機関からの書面による要請に基づいた隔離方法を許可できる。
e. 公務のためにネパールから外国を訪れ、5日以内にネパールに帰国する高官には、ネパール出発前に提出した新型コロナウイルス検査陰性結果証明に基づいてネパール入国を認め、及び、規定の保健規則を順守しながら関係する目的地へ行く許可を与えることができる。
7. すべての旅行者はネパール政府が定めた保健規則を遵守することが義務付けられる。
8. 旅行許可証及び臨時パスポートの保持者には、入国地点でのオンアライバルビザは発給されない。
日付:2021年2月10日
(※原文は、以下のネパール政府入国管理局のホームページにて確認できます。英語版とネパール語版とありますが、内容の詳細が異なるため、本稿はネパール語版を基礎として翻訳しています。https://www.immigration.gov.np/post/updated-notice-regarding-arrival-in-nepal)