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ネパールで新型コロナ(Covid-19)対策拡大 大規模な入国制限を実施

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ネパールでも感染者の入国を防ぐため水際対策及び国内での対策が強化されている。

多数の国からの入国が禁止される

3月18日、ネパールの入国管理局は入国制限の拡大を発表した。すでに3月10日より日本を含む8か国からの入国希望者には新型コロナウイルスに感染していないことの証明書の提出を義務付けられていたが、2020年3月20日(金)の現地時間深夜から2020年4月12日(日)深夜までの間、以下の措置がとられることになった。

【措置の内容】

ヨーロッパ、西アジア並びにすべての湾岸諸国、トルコ、マレーシア、韓国及び日本からの直行便、それらの国を経由地とする便、並びにそれらの国を出発地とするすべての便の乗客はネパール入国を認められない。

ネパールの入国管理局は、カトマンズのトリブバン国際空港内に24時間対応のホットラインを設置しており、問い合わせに対応するとしている。また、入国管理局でも日曜日から金曜日までの午前10時から午後5時までの間、電話による問い合わせを受け付けている。また、入国管理局公式ウェブサイト(www.nepalimmigration.gov.np)でも最新情報を公開するとしている。

電話番号は以下のとおり。

【トリブバン国際空港内ホットライン】+977-1-4113045 (24時間対応)

【入国管理局】 +977-1-4438862(日曜日~金曜日、10:00~17:00)

25人以上の集会禁止等 ネパール国内での対策も強化

さらに、3月18日水曜日(ヴィクラム暦2076年12月5日※1)、ネパール政府は新型コロナウイルス感染対策として、以下の18項目を決定し、発表した。(当初15項目であったが、後に内容が一部変更されると共に、3項目追加された。)

  1. COVID-19に感染して治療を必要とする場合、保険人口省指定の公立・私立病院で治療を行う態勢を整える。
  2. 映画館、文化センター、スタジアム、遊び場、ジム、健康促進施設、ミュージアム、スイミングプール、娯楽施設、ダンスバー並びにダンスクラブ等は西暦2020年4月12日(ヴィクラム歴2076年チャイト月末)まで閉鎖する。これらの監督は内務省、文化・観光・航空省、通信・情報技術省及び青年スポーツ省が担当する。
  3. 極めて必要な場合以外の外出をしないこととする。文化的、社会的及びそれに類する活動のためにヒンズー教寺院、仏教教育施設(グンバ)、モスク、教会のような宗教施設で若しくはパーティ会場のような公共の場所で25人以上の人数で集まらないこととする。これらの監督は、内務省及び文化・観光・航空省が担当する。
  4. 項目2及び3の実施及び監督は、州政府及び地方自治体(स्थानीय तह)も行う。
  5. 公共交通機関は、座席数を超える乗客を乗せてはならないこととする。また、一般市民も大勢で移動しないこととする。これらの監督は、ネパール警察が担当する。
  6. 公共交通機関の車両所有者は、車両運行前に車両を消毒することとする。これらの監督は、交通局及びネパール警察が行う。
  7. 人々が大勢集まる公共の場所は、地方自治体(マハナガルパリカ(大都市)、ウパマハナガルパリカ(副大都市)、ナガルパリカ(市)、ガウンパリカ(村))が定時に清掃および消毒を行うこととする。これらの監督は、連邦用務一般行政省※2及び地方政府が調整し行う。
  8. 消耗品が不足しているように見せかけたり、買いだめ、闇市、及び混ぜ合わせること※3を行ったり行わせたりする者は現行の法律に従って速やかに処罰される。日用の消耗品は十分の備蓄があるので、一般消費者は自分に必要な分のみ購入するようにし、不必要な備蓄を行わないこととする。これらの監督は、産業商業供給省及び内務省が担当する。
  9. 交通制限によって自国に戻ることができなくなった外国籍者がビザの期限延長または合法化※4を申請した場合には、現行法に従ってビザを発行する。これの調整は内務省及び外務省が担当する。
  10. 2020年3月20日(金)※5ネパール時間午前0時から2020年4月12日(日)※6までの間、ヨーロッパ、西アジア並びに湾岸諸国のすべての国々及びトルコ、マレーシア、韓国、日本からの直行便にて、若しくはそれらの地域を経由地とする便、又はそれらの国々を出発地として他国を経由する便にて来るすべての渡航者の入国を禁止する。これに関して、在外ネパール外交使節、在ネパール諸外国公館及びネパールにを発着する国際便を運航する航空会社に告知する。
  11. ネパール政府が明確な期限を定めて行った渡航自粛勧告によって、ある人がその期間中の旅行をキャンセルした場合、または航空会社がフライト中止を決定した場合には、航空券のキャンセルまたはフライト変更は無料で行うよう、並びにチケットがキャンセルされた場合にはチケット代を全額払い戻すようすべての航空会社に指示する。これの監督は、文化旅行航空省が担当する。
  12. 2020年3月19日(木)※7から始まる中等教育テスト (SEE)、現在開催中の並びに将来開催予定の技術教育職業訓練会議(CTEVT※8)、及び大学レベルのすべてのテストは次の通知があるまで延期する。
  13. 公立及び私立のすべての種類の幼稚園、初等教育・中等教育機、教育機関及び大学での授業は2020年4月12日(ヴィクラム歴チャイト月末日)まで中止する。
  14. 公立及び私立のトレーニングセンターや個人運営の教育機関が主催するイベントを2020年4月12日(ヴィクラム歴チャイト月末日)まで中止する。及び、INGO並びにNGOが主催するすべての種類のトレーニング、セミナー、シンポジウム、集会並びに大会のようなイベントを2020年4月12日(ヴィクラム歴チャイト月末日)まで中止する。
  15. ホテル、モーテル、リゾート、ロッジ、レストラン、バー及びショッピングモールの管理者は体温計を用意してそれぞれの場所にて来場者の健康診断(Health Screening)を行う。及び、手を清潔にするサニタイザー(アルコール消毒液)を含め衛星用品を備え、作業場やトイレその他の場所並びにテーブル、椅子、バーカウンターなどを定期的に消毒すること。
  16. 一般市民を騙し又は恐怖を広げる仕方で虚偽及び根拠のない発信をした場合、それがいかなるメディア(SNSを含む)によるものであっても、現行法にのっとって厳しく罰する。
  17. 公共サービスを提供するすべての政府系機関、公機関、団体、個人及びNGOは、各ホールや建物を定期的に清掃すること。入り口には必ずサニタイザー(アルコール消毒液)を設置すること。市民に直接接する仕方でサービスを提供する従事者は、健康管理に注意すること。
  18. 陸路にてネパールへ入国しようとするすべての旅行者に対して、健康状態申告書(Health Declaration Form)への記入を義務づけ、健康診断(Health Screening)をより厳重に行う。

※1 西暦と併用されているネパール独自の暦で、一般的にはこちらの暦の方が慣れ親しまれている。12月はチャイト月(चैत,चैत्र)と呼ばれる。

※2 英語名:Ministry of Federal Affairs and General Administration

※3 粗悪品と混ぜ合わせたものを良品の値で売ること

※4 ニュースオブアジア注:これはビザの有効期限切れ後にビザ申請を行った場合のことを述べていると思われるが、詳細は不明。

※5 ヴィクラム歴2076年チャイト月7日

※6 ヴィクラム歴2076年チャイト月30日

※7 ヴィクラム歴2076年チャイト月6日

※8 Council for Technical Education and Vocational Training

(本文中の注は「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」が付けたものです。)

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