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ネパール、日本を含む5か国に対しアライバルビザの発給を一時停止へ 新型コロナ対策で

まずは、空路から

ネパールの保健・人口省(स्वास्थ्य तथा जनसंख्या मनत्रालय)が3月2日に発表したところによると、3月10日付で日本を含む対象5か国の国籍者および、それらの国を経由地とするネパールへの渡航者に対してアライバルビザの発給が一時停止されることになったという。

対象となっているのは、中国、韓国、イラン、イタリア、日本である。

再開時期は現時点では明示されておらず、プレスリリースでは、「次の発表があるまで」とされている。

ただし、停止されるのはアライバルビザの発給のみであり、事前にビザを取得しておけば入国は可能であるとしている。しかし、その場合でも健康証明書(Health Certificate)の提出が必須とされるとのことである。健康証明書は、保健・人口省の発表では入国時に必要とされるとなっているが、入国管理局の公式サイトではビザの申請時に必要と表示されている。

陸路での入国もウイルス検査の対象に

陸路での入国も、検疫の対象となった。国境を接するインドとの主な8つの国境通過地点であるパシュパティナガル、カーカルビッタ、ジョグバニ、ジャエナガル、ラクソウラ、スノウリ、ジュムナ(ネパールガンジ)及びガッダチョウキには健康デスク(Health Desk,स्वास्थ्य कक्ष)が設置されてネパールに入国するインド国籍者の検疫が行われることになるとアナウンスされている。

そして、インド人以外の外国人に関しては、入国が認められる国境通過地点がカーカルビッタ、ジョグバニ、ラクソウラ、スノウリ、ジュムナ(ネパールガンジ)及びガッダチョウキの6箇所に限定されることになったため、注意が必要だ。さらに、これらの国境地点においては、ビザ発給前のウイルス検査が義務付けられるという。

ネパール人への影響

もちろん、ネパール人も検疫の対象である。新型コロナウイルスによる大きな影響を受けている国々や危険性の高い地域から帰国するネパール人、もしくはそれらの国を経由して帰国するネパール人は14日間の自宅検疫が義務付けられるという。

十分な健康管理と事前の計画を

なお、ネパール入国管理局の発表によると、2019年内に空路でネパールに入国した日本人は28,688人である。ビザの種類別の統計は出ていないが、ネパール入国以前に取得できるビザが観光ビザ以外に存在しない現状からすると、大部分がアライバルビザでの入国を行ったと予想される。

対象5か国の2019年のネパール入国者数は以下のとおり。

空路(人)陸路(人)合計(人)
中国籍151,20018,343169,543
日本国籍28,6881,84630,534
韓国籍26,2603,42029,680
イタリア国籍14,75292415,676
イラン国籍1,6981841,882

(※人数の多い方から降順)

今後ネパールへの渡航を予定している人にとっては、十分な健康管理と時間的な余裕をもたせた事前準備がますます大切になったと言えるだろう。

(2020年3月4日)

語句の説明

アライバルビザ

空港や国境で取得できる観光ビザのこと。他のビザに比べて手続きが簡易であるため、観光客の多くはこのビザを取得している。ネパールでは日本を含む各国の観光客に対し、カトマンズのトリブバン国際空港および国境の各拠点においてアライバルビザを発行している。期間は、15日、30日、90日。

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