新型コロナウイルスの感染拡大が収束に向かっている様子のネパール。2月13日に発表された新規感染者数は57人で、2020年7月18日以来となる50人台となった。未だ1600人以上現在感染者がいるが、すでにワクチン接種がスタートしていることもあり、このままコロナ禍収束へ向かうという楽観的な態度が国内で支配的になっている。
ネパール政府は2月6日までの“ワクチン・キャンペーン”中に合計18万4,857人がワクチン接種を終えたことを発表しており、2月8日からは新たにカトマンズ盆地内の報道関係者等を対象にワクチン接種をスタートさせた。2月14日からは、さらに全ての郡の公務員、公益団体職員、銀行職員、報道関係者、地方公共団体の選挙で選ばれた代表者、国境警備隊員、前回接種できなかった医療従事者、救急車の運転手と遺体処理に関わる治安当局者に対象が拡大されている。
このタイミングに合わせ、ワクチン接種について説明するビデオが、ネパール語を第一言語としない国民のためにマイティリ語やアワディ語でも用意されて配信された。これらの言語は、ネパール国内で初期に感染拡大を迎えた南部地方で主に話されている。
すでにマスク着用をやめた人も少なくないネパール。感染拡大第二派の到来か、集団免疫獲得か。どちらの結果を迎えるのだろうか。
