
コロナだけではない。ネパールで、鳥インフルエンザが確認され、1月30日に発表された。確認されたのは1月29日。ネパールの農畜産業発展省の家畜サービス部門1によれば、鳥インフルエンザへの感染が確認されたのは、首都カトマンズ郡のタルケシュオル市フトゥン7番地区サンガレコラという場所。地元の農家が飼育する七面鳥とカモの検体をPCR検査にかけたところ、感染が確認されたという。
行政当局はその地域一帯の家畜と感染する可能性のあるものを全て殺処分もしくは廃棄処理しており、1月30日の時点までに完全な封じ込めを行ったとしている。殺処分になったのは、1,835羽のカモ、622羽のうずら、32羽のニワトリ、25羽の七面鳥の合計3,086羽。それに加えて542個の卵と75キロの飼料が廃棄処理された。
同発表によれば、この1か月間に隣国インドの各州で鳥インフルエンザが確認されるようになって以来、ネパールの関係機関が警戒を行ってきた。人への感染の可能性を考慮して、保健人口省の保健サービス部門は1月31日、鳥インフルエンザが確認された地域の人々に向け、近隣で鳥の不審死があった場合にはすぐに通報すること、鳥と接触があった人に発熱や風邪の症状がある場合には速やかに医療機関に連絡すること、鳥類の肉や卵は十分に加熱してから食べることなどの感染防止策を呼び掛けている。
ネパールでは、食用の鳥類を自宅の庭先・玄関先で飼育している家庭も一般的である。