1月1日、ネパールの入国管理局(イミグレーションオフィス)の新しいデザインのホームページ(https://www.immigration.gov.np/)が公開された。同時に、専用のスマートフォンアプリも公開された。このアンドロイド用アプリはGoogle Play Storeから入手できる。

イミグレーションオフィスが同日公表した文章によれば、現在のところ入国管理局(Immigration Department 並びにImmigration Office)だけでなく在外ネパール公館におけるものを含め、査証関連の業務は全て同局HP(https://nepaliport.immigration.gov.np/)からなされているが、利用者(ビザ申請者)が都合の良い場所や時間にビザ関連のサービスを受けられるよう、システムをより一層洗練し自動化を進めてゆくとしている。また、「公正で規律正しく、透明性のあるサービスを提供することに常にコミットしていく決意」も表明されている。
新しいデザインのホームページでは、新しい特徴として、日ごとの入国者数と出国者数の男女別数が出入国地点ごとに確認できるようになっている。さらに、サイトの下部には、ネパールに12ある出入国地点ごとのウェブページへのリンクが貼られている。場所ごとに異なる告知等が掲載されているため、利用者は滞在先や申請するビザの種類に応じて各ページを確認すると良さそうだ。これらのリンクはページ上部のタブ「Immigration Offices」からも探すことができる。
これらの変更に先立ってすでに以前からビザのオンライン申請用ページは「ネパリポート」という名称になってデザインもURLも変更されての新規運用が始まっていたが、最近になってさらに機能が拡張されている。
イミグレーションオフィスのHP(https://www.immigration.gov.np/)からオンライン申請フォーム「ネパリポート」へ移動するためのリンクは、以前の画面上部の位置から移動し、画面右側に掲載されている責任者の顔写真の下に設置されている。
ネパール入国者数は目標の10分の1に
とはいえ、新型コロナウイルスのパンデミックにより、外国人訪客数は大幅に減少した。イミグレーションオフィスの統計によれば、2020年中に入国した外国人は23万85人。パンデミック前に設定されていた目標の約10分の1だ。これに対し、出国した人の数は24万5557人。2020年9月の時点ではイミグレーションオフィス前にビザの更新手続きを行う人の行列ができていたが、その後ほとんどの外国人が出国したとみられ、2021年1月に訪問すると秋の混雑が嘘だったかのように閑散としていた。
ネパールでも英国からの入国受け入れは停止されており、現地報道によれば、新型コロナウイルスの変異種への感染者も国内で確認されている。外国人観光客が再び気軽にネパールに旅行できるようになる日はいつ頃になるのか、引き続き予測の難しい状況が続いている。


※一部の表現を改めました。また、重複部分を削除しました。