ネパールの保健人口省の発表によると、12月28日、ネパールの77つの郡のうち、新型コロナの現在感染者数が0になった郡の数が5つに達した。1日に確認される新規感染者数も10月21日の5,743人をピークに、その後緩やかな減少が続いており、12月12日以降は17日連続で3桁となっている。
現時点で治療中の感染者が0人と発表された郡は、元々感染拡大の程度が低かった山間部のムグ郡と西ルクム郡に加えて、マホッタリ郡、サルラヒ郡、シラハ郡も含んでいる。後者の3つの郡は、ネパール南東部の平野部に広がる第2州に位置している。インド国境沿いにあるこの州では、ネパールにおける初期段階で感染拡大が起きていた。
一方、現在でも200人以上の感染者がいる郡は、多い順にカトマンズ郡(2,823人)、ラリトプル郡(389人)、カイラリ郡(353人)、カスキ郡(345人)、そして、ルーパンデヒ郡(328人)の5郡となっている。
ネパール全体では、28日までに累計で25万8,880人の感染が確認され、25万581人が快復する一方、1,832人が命を落としたと発表されている。また、ネパールは12月22日の時点で、イギリスからの渡航者の入国を全面的に禁止している。