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成田就航を目指すネパール航空、継続運航実現なるか

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日本ネパール間の直行便ついに就航

2019年8月29日、ネパール航空は日本路線の就航を開始し、それと共にプレスリリースを発表した。そこにはネパール歴の2076年プス月(西暦2019年12月中旬から2020年1月中旬にかけての期間にあたる)の成田空港就航についても発表されている。

ネパール航空は、約12年ぶりとなる日本路線の就航を再開した。カトマンズ/トリブバン国際空港(Tribhuvan International Airport。以下、TIA)―大阪/関西国際空港(Kansai International Airport。以下、関空)間での運行となる。

これより以前は、ネパール航空の前身であるロイヤル・ネパール航空が上海を経由する便をカトマンズ―大阪間にて運航していたが、2007年に航空機の不足を理由に中断していた。今回の就航は、A330-200の導入により、直行便として運航可能となったものである。年間43,000人の最大輸送可能人数に対し、35,000人の利用を目指している。運賃は、往復72,800ネパールルピー、片道37,oooネパールルピーと発表されている。とはいえ、この就航実現までの道のりは楽なものではなかった。プレスリリースにも記載されているとおり、就航セレモニーにおいて、ネパール航空のエグゼクティブ・チェアマンであるマダン・カレル氏は、「非常に数多くの障害」があったと認めている。

度重なる就航延期

これまでの経緯を見て行こう。

2018年6月18日には、日本・ネパール当局間協議が東京で行われ、日本の航空会社のネパール国内全地点への乗り入れ、およびネパールの航空会社の羽田を除く全地点への乗り入れが許可された。また、双方週14便までの運行が認められることとなり、自由なコードシェア便の運航も認められた。

これを受け、2018年7月8日には、新東京国際空港(以下、成田)就航に向けたグランドハンドリングのための入札募集要項が発表された。そこで提示されている資料によれば、当初は週4日の成田就航を目指していたことが伺える。

しかし、2018年中の就航が実現することはなかった。

2019年1月9日には、カトマンズで行われた外相会談において、上記内容を受けた両国間の航空協定の付表の改正が行われた。この頃、ネパール航空は2019年2月頃の就航開始を予定していると伝えられていた。

しかし、これも延期することとなる。3月25日付の現地Kathmandu Post紙(web版)の報道によると、日本の国土交通省からの認可取得が難航していることが理由とのことである。この時点で、カレル氏は、一つの空港のみへの就航が認められた場合は週3便、関空と成田両方への就航許可が得られた場合には週二便ずつ運航するとの意志を同紙に語っている。

そして、ついに、である。ネパール航空は5月3日付でプレスリリースを出し、関西国際空港就航が決まったことを知らせた。これには、先の報道にあったとおり、まずは関空への乗り入れを週3便行い、後に成田への乗り入れ認可が下り次第、週二便ずつの運航にすると明記されている。これに続いて関西国際空港を運営する関西エアポート株式会社は、2019年5月16日付でプレスリリースを発表し、そこには2019年7月4日(木)にカトマンズ―関空間でネパール航空が就航するとある。ところが、約1か月後の6月21日には、関西エアポート株式会社は運航開始日の延期を知らせるプレスリリースを発表することとなったのである。

そのプレスリリースに運航開始延期の理由は記されていない。一部メディアで関西エアポート側の説明としてTIA改修工事の遅れが原因とされている一方で、他のメディアではネパール航空側の説明として予約状況が予想を下回っているためであるとする情報もある。

2019年8月29日の就航に至るには、こういった紆余曲折があったのである。

見通しにくい今後の状況

関空への就航をもって手放しに喜べない事情もある。関空便はすでに減便されて週2回の運航となっている。先に知らされた2019年12月中旬~2020年1月中旬までの成田就航についても、2019年12月27日時点では、まだネパール航空からも成田からも正式なプレスリリースが出されていない。

日本―ネパール間を行き来する人にとっては、直行便の今後が気になり続けることだろう。

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