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コロナのPCR検査、ネパールでもこうやって受けられます

コロナ禍。海外在住者が自国に帰るのにも一苦労である。日本国籍者であっても、ネパールを出国する飛行機に搭乗するには、PCRテストの陰性結果証明書を持参した方が確実だ。とはいえ、ほとんどの人にとって初めてとなるPCR検査を、日本とは医療環境の異なる国で、である。

10月19日、間もなく日本に帰るというポカラ市在住のセキヤご夫妻(ご本人の希望でカタカナ表記にしています)がPCRテストを受けて来られたとのことで、ご主人のジロウさん(38)にお話を伺った。セキヤご夫妻がPCR検査を受けたのは、カトマンズはドゥムバラヒにあるHAMS Hospitalだ。

フライトに間に合わない!?

まずは、フライトに検査結果が間に合うかどうかをしっかり確認することが大切だ。セキヤさんは言う。

「今日、朝、Hamsホスピタルに行って来ました。別に9時からというわけでなく、もっと早くから検査をしているようです。最初にヘルプデスクに行き、番号札を受け取ります。私たちは88、89でした。検査結果を受け取れるまで24 時間ということで余裕を持って行ったのですが、受付警備員の返事は『水曜日のフライトには間に合わないよ』というものでした。頭の中が真っ白になりましたが、通りかかった医療従事者に確認したところ、結果が出るまで48時間かかる、あなた達のフライトには間に合う、ということでした。」

「その後、カウンターで申込書を書き、番号を呼ばれたら、番号札を受け取ったヘルプデスクで1人2400ルピーを支払います。渡航者と一般者の検査とで、検査費も多少異なるかもしれません。」

なお、検査場にペンは置いていないそうで、持参した方が良さそうだ。

スペルの確認を!

支払いが終わっても、気を抜けない。証明書にも関わるものなので、名前のスペルが合っているか確認した方が良いそうだ。外国人の場合は特に重要と言えそうだ。

「その後、順番で名前を呼ばれ、カルテとお釣りを受け取ります。お釣りが飛ばないようにホッチキスでとめられています。[mfn]編集部注:ネパールでは5ルピー以上の貨幣は全て紙幣となっており、硬貨は1ルピーと2ルピーのもののみが一般に流通しているが、硬貨を使用する場面は減りつつある。[/mfn]カルテを受け取った数分後、細い筒状のケースを受け取ります。その名前が自分の名前か要チェックです。スタッフも名前を呼び、カルテとケースの名前を確認しながら渡していましたが、ときどき間違えて渡しそうになっていました。私の場合はJiroがJiraになっていましたので、カルテとケースの名前を修正してもらいました。」

実際の検査は意外とあっけなく

さて、一番気になるのは、実際の検査の様子だ。

「検査は、インフルエンザの検査と同じでした。日本では唾液で検査できる、とのことですが、ここでは鼻の細胞を取って検査します。看護師は、1人検査するごとに手袋を付け替え衛生面にも気を配っていました。看護師はゲージに入っています。ゲージには両手が出せるよう直径30センチほどの円状の穴があけられています。検査を受ける人は名前を呼ばれたらその前に立ち、ケースをゲージ内の看護師に手渡し、軽く上を向いて待機します。看護師は綿棒のような検査棒を鼻の右側に突っ込み、突っ込まれた状態で数秒待ちます。看護師はその間にケースを開け、その後検査棒を鼻から抜いてケースに入れます。」

「検査そのものは3分も掛かりません。気になる痛さですが、泳ぐ時に鼻に水が入るとツーンとした痛さがありますが、この検査はそこまで痛くないです。」

「48時間後に、検査結果受け取りカウンターで、陰性証明書を受け取れるということです。それより早くメールでも結果を受け取れる、でも陽性の場合は、メールではなく電話で知らされる、ということです。」

現地では、検査場での大行列などが報じられている時期もあったが、セキヤさんによれば、今回行ったHAMS Hospitalの検査場は開放的な場所で、十分の物理的距離を取って待機することができたとのことである。なお、外国人だからという理由による特別扱いを受けることも、逆に不利な扱いを受けることもなかったそうだ。

陰性結果を受け、フライトへ

なお、セキヤご夫妻は20日夕方5時前にご自分の方から病院に電話をかけて検査結果の問い合わせを行い、無事に陰性だったとの報告を受けたとのことである。これであとは最後まで気を抜かずにフライトを待つのみだ。陰性結果のご報告に記者もとても嬉しく感じた。

この記事では、これからPCR検査を受けるかも知れない方のための参考として、一例をご紹介した。ネパールの新型コロナを取り巻く状況は日に日に変化しているため、価格や検査結果が出るまでに要する時間等、必要事項を渡航前に検査場に直接確認することをお勧めしたい。

(※内容を一部修正しました。)

ネパールで購入できるフェイスシールド
(病院近くの薬局で150ルピーほどで購入したフェイスシールド。セキヤ・ジロウさん提供)

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