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カトマンズ盆地の外出禁止令緩和 業種ごとに営業可能―曜日・時間が割り振られる

新型コロナウイルス感染がネパール内で最も拡大している首都カトマンズでは、盆地内の3つの郡※1が共同で、8月20日から外出禁止令が発動されてきたが、明日9月10日午前0時より規制が大幅に緩和されることとなった。これまでも認められてきた業種や活動の許可が継続されると共に、禁忌されていた業種・活動も、一部を除いて、業種ごとに曜日や時間帯を区切った上で認められるようになった。これまでも1週間ごとに措置が見直されてきたが、今回の緩和された規制措置も期間は1週間であり、9月16日(水)深夜12時までが期限となっている。

政治、商業、宗教、教育、娯楽・スポーツその他いずれのものであれ、多数の人が集まる活動は引き続き禁止されている。また、許可されている業種のものであっても、衛生上の規則を遵守することが求められている。

以下に、業種ごとに許可された曜日、時間等の条件を掲載する。

※1 カトマンズ郡、ラリトプル郡、バクタプル郡

外出禁止令下でシャッターを閉ざすカトマンズの店舗
(カトマンズでシャッターと閉ざしている店舗。2020年8月23日17時32分=カトマンズ郡トカ市にて撮影。)

公共交通含め、ナンバープレート方式で車両の運行再開

ネパールではよく知られたナンバープレート方式が、今回も採用された。ネパール歴の偶数日には、車両ナンバーの末尾が偶数の車両のみ使用が許可され、奇数日には奇数ナンバーの車両のみが許可されるというものである。これは、公共交通か私有車かに関わらずに適用される、と告知されている。(物流用車両には適用されず、全車両の運行が可能。)その他、車種ごとの許可条件は以下のとおり。

公共交通(バス)

各郡内では16シートより多くのシート数がある公共交通機関(バス)の営業が許可された。ソーシャルディスタンシング確保のため、シート1列に乗客1人しか乗車は認められないし、その場合でも、合計シート数の半数を超える乗客を乗せることはできないとされている。運転手と助手、乗客はマスクの着用が義務づけられており、ドアにはサニタイザーを設置することと、車両の消毒を毎日実施するも義務づけられている。

タクシー

タクシーはこのシート数の車両には含まれないものの、運転手を含めて3人までの乗車とすることを条件として、営業の再開が許可されている。なお、同じ家族のメンバーであれば5歳未満の子供を2人まで追加で載せることができる、とされている。

個人車両(バイク、スクーター等含む)

バイクやスクーターを含め、個人用車両もナンバープレート方式での使用が認められている。私有車であっても、ソーシャルディスタンシングなどの衛生規則を守って使用することが求められている。

薬局等は毎日営業、食品等は時間制限

薬局や医療器具の販売、提供といった医療関係の業種は毎日時間制限なしでの営業が認められている。しかし、必要不可欠な業種であっても、食品の販売には以下の時間制限が課されている。

午前:11時まで

午後:5時~7時まで

レストランの持ち帰りサービスやオンラインショッピングの配送などは、午後0時~7時までの間に限って許可されている。

露店や電子機器を扱う店も時間制限で毎日営業可

歩道で営業する店や屋台、文具店、電化製品を扱う店やデパートは、午前は11時まで、午後は4時から7時までの営業が認められている。

車両の修理・整備工場は午前8時から夜8時までの営業が認められている。

開発プロジェクト用の建設用品の輸送や金融機関も時間制限

カトマンズ盆地内の開発プロジェクト用の建設用品の販売を行う店やその輸送車量は、午後2時から7時までの間に営業・輸送が許可される。

そして、互助会も午前11時から午後3時までの営業が認められている。

曜日ごとの営業が許可されるもの

以下の業種は、時間制限ではなく、曜日ごとに営業が許可されている。

日曜日[mfn]ネパールでは日曜日が週の始めの日にあたり、平日である。[/mfn]器、キッチン用品店、およびこれに類する品を扱う店舗

月曜日:ショッピングモール、ファンシーストア、布・衣料品店、靴店、化粧品店等、また、家具屋、バイクや自動車関連の店舗

火曜日:器、キッチン用品店、およびこれに類する品を扱う店舗

水曜日:ショッピングモール、ファンシーストア、布・衣料品店、靴店、化粧品店等、また、家具屋、バイクや自動車関連の店舗

木曜日:なし

金曜日:器、キッチン用品店、およびこれに類する品を扱う店舗

土曜日:ショッピングモール、ファンシーストア、布・衣料品店、靴店、化粧品店等

以上のとおり、車両を用いない外出には基本的に規制はなくなったが、PCRテストを受けて結果を待っている間は自宅隔離が義務付けられている。その他、上記の許可対象となっているものであっても、衛生規則を守らない場合には罰則の適用もあるとされている。なお、ネパール政府が全国に対いて試行してる複数の郡にまたがる車両移動の禁止措置と国内線フライトの停止措置は以前有効であり、記事執筆時点では9月15日が期限となっている。

9月9日、カトマンズ盆地内では新たに464人の感染が確認されており、この日の全国の感染者数の42.9%を占めている。この3日間だけでもカトマンズ盆地内3郡での感染者数は1,000人を上回っており、1,186人に達している。このうち、886人はカトマンズ郡で確認された感染者であり、3郡のうちでもカトマンズ郡内での感染拡大が突出している。

(タイトルを修正しました。)

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