7月28日にネパールの保健人口省の報道官ジャゲシュオル・ゴウタム氏が定例記者ブリーフィングにて公表したところによれば、直近24時間以内に報告された新型コロナウイルス感染者の総数は311人であった。
これは、前日の139人に比べて2倍以上の増加である。27日までの直近1週間の1日あたりの平均感染者数に比べれば、約2.4倍である。また、「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」の集計では、1日あたりの感染者数が300人を超えるのは、7月5日以来24日ぶりの事態である。
このうち、7月28日に最大の感染者数が確認されたのは、極西部州に属するドティ郡で58人。2番目に多いのは、首都カトマンズ郡で48人だった。また、バジャン郡の1名が命を落としている。
現在、現地報道では、カトマンズやパルサ郡ビルガンジ市等を中心に市中感染が広がっている可能性が伝えられている。ネパール政府は現時点まで、市中感染を認めるコメントは出していない。
ジャゲシュオル・ゴウタム氏によれば、サンプル採集として、他郡からカトマンズ郡へ入るための入境地点3箇所においてPCR検査が実施されており、この日には合計4,813人分の検体が採取されたとのことである。この検査結果が出次第直ちに公表する、としている。
ネパールでは、7月22日午前0時からロックダウンが解除された。これまでの感染者総数は、19,086人。そのうち、49人が命を落としている。