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ネパール、8月17日に国際線再開!日本へはどう戻るか

8月31日。

多くの日本人にとって、子供時代の色々な思い出が詰まった日付だ。しかし、例年であれば日本の子供たちの夏休みが始まる時期であるこのタイミングで、今年のネパール滞在者にとっては8月31日が特別な意味を帯びた。

ビザが免除されている状態での無料の出国期限がこの日に定まったのである。

背景には、ロックダウンの終了がある。7月21日、ネパール政府は4か月に及ぶロックダウンを終了させて国際線フライトを8月17日に再開させることを発表した。ネパールに滞在中で、ロックダウンに伴ってビザの更新ができないまま期限切れを迎えてしまっている外国人も、国際線フライト再開後15日以内に出国すればビザ関連の全ての費用を免除されることが決まっている。したがって、8月31日である。

そして、期を一にして郡境をまたぐ中・長距離の公共交通機関や国内線フライトも再開される。これに伴い、ネパールに滞在中の外国人が自国へ戻る動きと、ネパールへの一時帰国中にロックダウンになってしまったネパール人が出稼ぎ先や留学先に戻ろうとする動きが始まることだろう。

では、日本へはどういったルートで戻れるのか。

ネパール―日本間をこれまで何度も往復した人にとっても、あまり馴染みのない路線を利用することになるかも知れない。

記者が航空券検索サイト大手Skyscannerで調べたところ、日本―ネパール間を往来する人にとってもあまり馴染みがないルートでの航空券が並んでいた。例えば、インディゴ航空、スパイスジェット航空、ハーンエア、ビスタラ航空、フライドバイ、バンコクエアウェイズといった面々だ。

幾つかの例を紹介する。

※価格やルートはすべて7月22日の記事執筆時点のものです。最新の情報は必ずご自身で各航空会社・旅行会社等にご確認ください。

東京行き

8月17日のカトマンズ発東京行き片道航空券のフライトを検索してみると、「最安プラン」が7万6,187円、「最適プラン」が15万1,825円と表示される。

最安チケットは3回乗り継ぎ、58時間!

4か月におよぶロックダウウンで予定に大きな変更が生じ、帰国費用を切り詰めたい人も少なくないことだろう。とはいえ、最安プランはなかなかにハードルが高そうだ。

これは、3つの航空会社(インディゴ航空、スパイジェット航空、バンコクエアウェイズ)で合計4フライトを乗り継ぐものだ。経由地はニューデリー、カルカッタ、バンコク。ニューデリーでの23時間55分、そしてバンコクでの17時間45分の乗り継ぎ時間をどう過ごすかがカギとなるだろう。

飛行機に乗っている時間は合計12時間45分の予定なのだから、空港での待ち時間がいかに長いかを痛感させられる。最後のバンコクエアウェイズは日本航空とのコードシェア便だ。

「最適プラン」は、少し高価な最短フライト

これに対し、体力と時間をお金で買いたい、という人もいるだろう。最安チケットの約2倍額を支払えば、時間を1/3に節約できる。これは、カトマンズからまずはドバイに飛び、それから成田空港に戻ってくるというルートになる。トランジットのための空港での待ち時間も4時間弱にすぎない。

間をとってモスクワ経由か

これもやはりまずはドバイへ飛んだあと、5時間の接続時間を経てモスクワへ。そしてモスクワから羽田へ戻るというルートである。これまでのネパールの行き来ではあまり聞いたことのないルートだ。しかし、10万円以下の価格で所要時間約30時間である。難点は、モスクワで空港変更があるため、ロシア国内での移動が求められることだ。海外旅行に慣れていない人には少しハードルが高く感じられるだろう。

これらの他にも選択肢は意外と多いので、ぜひ自分で検索してみて欲しい。

大阪行き

では、大阪の関西国際空港行きはどうだろう。

最安チケットが本当にお得

大阪行きの最安チケットは、約34時間の所要時間で7万円以下だ。東京行きフライトに比べるとかなりお得感がある。まずはマレーシアのクアラルンプールに飛び、その後シンガポールのチャンギ国際空港へ1時間のフライト、そこから関西国際空港に戻るルートだ。スカイスキャナーでもこれが最適ルートとして表示されており、納得だ。

最短で帰るには、東京より1万円多く必要

18時間台で日本に着くルートがないわけではない。とはいえ、16万3,725円と、東京行きよりもさらに高価になっている。

もし可能なのであれば、8月18日(火)にフライトをずらすことも可能だ。クアラルンプールと成田で乗り継ぐ必要があるが、21時間で関西国際空港に到着できるチケットがある。価格も9万円未満だ。

福岡行き

福岡に最短で着こうとしても、約30時間かる上、価格はなんと約55万円である。これを選ぶ人はほぼいないだろう。

これに対し、最安チケットに5000円弱上乗せすれば14時間短縮できるルートがあり、多くの人はこのルートを選ぶかも知れない。

カトマンズからニューデリーへ、そしてバンコクを経由して羽田、その後福岡へ、という道筋である。

名古屋行き

一番苦しいのが、名古屋に帰ろうとする人かも知れない。10万円未満のチケットでは46時間を超える3回乗り継ぎのチケットしか手に入らない。最短で帰るルートをとっても34時間以上かかってしまう。最終的な目的地によっては、大阪や東京に降りて2週間隔離生活を送り、その後鉄道で最終目的地に向かうという選択肢も考慮する価値がありそうだ。

なぜか存在する、8月15、16日の便

記者は、ほんの出来心から8月17日よりも前の日付で東京行き片道航空券も検索してみた。当然のように「検索結果0件」と表示されることを期待して。

ところが、である。不思議なことに15日(土)と16日(日)のフライトも販売されているから驚きだ。15日(土)にはマレーシア航空が、そして、16日にはフライドバイとエミレーツ航空が機体を飛ばすことになっている。この理由が明らかになり次第、追記したいと思う。

この夏にネパールから自国へ帰る人々にとって、2020年8月31日の思い出はどのようなものになるのだろうか。

ネパールから日本へ 不思議な航空券8月15日
(7月23日に検索した、大手航空券検索サイト「Skyscanner」の画面。8月15日カトマンズ発のチケットが販売されている。)

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