
入管再開のガイドライン
新型コロナウイルス感染防止のため3月22日から全ての窓口業務を停止していたネパールの入国管理局だが、ロックダウンを緩和する政府決定を受け、6月15日から全ての業務を再開することとなった。6月14日に公式サイト上に告知が掲載された。なお、現時点でこの告知はカトマンズの入国管理局に関するものであり、ポカラその他の入国管理局についての詳細は不明である。
感染防止の観点を踏まえて以下のガイドラインが設定されている。
・すべてのビザ申請者は、https://apply.nepalimmigration.gov.np/visa-processingから申請書(アプリケーションフォーム)を記入し、ID番号(submission ID)を取得したうえで既定の日時までに入国管理局と連絡を取らなければならない。
・親族ビザ(Relation Visa)の更新を行う人は、本人のみが入国管理局に来局すればよく、親族を同伴する必要はない。すべての必要書類のコピーを原本と共に提出する必要がある。しかし、結婚ビザ(Marrige visa)の申請には配偶者を同伴する必要があり、親族ビザを新規に申請する場合には該当する親族を同伴する必要がある。これは親戚関係の確認のためである。
・申請者は、無関係のどんな人をも同伴してはならない。
・10歳未満の子どもが来局することは勧められていないが、その子の保護者の来局は必須である。
・新型コロナウイルス感染防止のため、申請者は入国管理局域内では2メートルのソーシャルディスタンシングを行い、マスクの着用やサニタイザーの使用などの予防措置をとることが求められている。
・2020年3月21日まで有効ないずれかのビザがあり、2020年6月29日までに出国する外国人については、出国の際にトリブバン国際空港内の入国管理室がビザの合法化を担当する。
・疑問点については、午前8時から夕方6時までの間に+977-01-4438862に気軽に問い合わせることができる。
(原文はネパールイミグレーションオフィスの公式サイトでご確認いただけます。)
なお、6月15日は初日で電話問い合わせが殺到しているためか、カトマンズの入国管理局もポカラの入国管理局も電話が繋がらなかった。
在外公館で発行の観光ビザも有効期限延長
また、ネパール政府は、ネパール国外の公館にて発行された観光ビザの期限を従来の6か月から1年に延長したことも発表している。これは、今年すでにビザを取得していたものの、新型コロナウイルスによってネパールへの渡航を実現できなかった人たちが再度ビザを取り直さなくても済むようにするための措置だと思われる。対象となるのは、2020年1月1日~2020年3月30日までに発行された観光ビザ。
(6月15日、内容を追加しました。)