在ネパール日本大使館は、先月31日、ネパールでデング熱感染が増加しているとして、邦人に対して注意喚起を行った。
それによると、「今年はこれまでに、ネパール全土で3,000人に近いデング熱の感染例が報告されており、その多くがラリトプル(パタン)やカトマンズを含むカトマンズ盆地内で発生して」いる。また、「特に8月中旬以降は急激に感染者数が増加しており、一部の病院ではベッドや検査キットの不足も出始めているよう」だとのこと。これは、ネパール全土で約18,000人が感染して6人が死亡した2019年の大流行を上回るペースであるという。そして、今後「モンスーン後の9月や10月にもデング熱感染者が増加すると考えられる」としている。
大使館は参考として以下の予防策を挙げている。
- 長袖、長ズボンを着用し(なるべく白か明るい色)、素足のサンダル履きは避ける。
- 虫除け剤等の使用によって、屋外だけでなく屋内でも蚊に刺されないように注意する。虫除け剤はDEETや乳幼児にはイカリジンを配合のものを使用し、使用法に従って、有効時間が切れる前に塗り直す。
- 室内の蚊の駆除を心掛ける。特にネッタイシマカは屋内に侵入して、机の下やタンスの中にも潜んでいるため注意する。
- バルコニーの水たまりなど、蚊の幼虫の発生源を作らないようにする。
詳細情報は以下のサイトで確認できる。
●厚生労働省検疫所FORTH デング熱
https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html
●国立感染症研究所 デング熱とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/238-dengue-info.html
※内容を一部修正しました。