新型コロナウイルスのオミクロン株による感染爆発が収束傾向にあるネパール。26日に発表された新規感染者数は155人だった。同国の保健人口省が発表した。昨日より120人少ない数字となっている。陽性率は昨日とほぼ同じであることからすれば、検査数の減少によって陽性者数も減少した模様。陽性者数には、SMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。1週間前の同じ曜日と比較すると新規感染者数は195人少なく、55.7%減少した(陽性率は先週から1.9%減少)。
今日のPCRテスト実施数は全国で2,239件で、そのうち101の陽性が確認された。陽性率は前日から1.6ポイント上昇して4.5%となっている。
一方、抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は昨日から1.8ポイント低下し、1.9%(2,913件の検査数に対して陽性数54)となった。
両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて0.2ポイント低くなり、3.0%となった。1週間前の同じ曜日に対しては1.9ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しては9.6ポイント低くなっている。
全国の療養中の人の数は、前日から441人減って8,839人。現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は261人で、前日から7人増加している。ICUで治療中の人の数は昨日から変わらず92人だた。人工呼吸器を使用している人の数は1人減って14人。2人の死亡が報告されている。
なお、今日も陽性率の推移を示したグラフは保健人口省が公表した資料への掲載がなかった。
カトマンズでも20人のみ ラリトプルとバクタプルでは1桁台継続

新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡だったが、その数はついに20人にまで減少した。カトマンズ郡では昨日、昨年11月28日以来約3か月ぶりに50人を下回っていた。数字だけを見れば、そこから1日でさらに半減したことになる。今日から1週間前の同じ曜日には62人の新規感染が確認されており、67.7%の減少となった。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡でも新規感染者の数が落ち着いてきており、昨日より1人少ない6人だった。10日連続で20人を下回っており、50人を下回るのは16日連続となった。1桁となるのは3日連続。
バクタプル郡でも昨日より2人少なくなり、新規陽性が確認された人の数は1人だけだった。1日の新規感染者数が50人を下回るのは22日連続で、16日連続で20人を下回っている。1桁となるのは3日連続。
今日、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は17.4%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から194人減少して1,649人。ラリトプル郡の療養中の人の数は30人減って1,115人。バクタプル郡の療養者の数も減少し、前日比-33人の152人となった。
カトマンズ盆地内の26日午後2時の時点での一般病床使用率は2.7%(20/753床)。高度治療室(HDU)使用率は4.8%(39/807床)。集中治療室(ICU)使用率は18.4%(51/277床)、人工呼吸器使用率は4.8%(9/187台)となっている。トータルの病床使用率は6.0%となり、昨日に比べてわずかに増加した。
新規感染者確認ゼロの郡がついに過半数に

この日、全国で2番目に多くの新規感染者が確認されたのは、カスキ郡で、昨日と同じ11人の感染が報告されている。3番目に多かったのはダヌサ郡の8人。4番目に多かったのは、ラリトプル郡。5番目はスンサリ郡、ヌワコート郡、ダディン郡およびダン郡の4人だった。
前述のとおり、今日50人以上の新規感染者が確認された郡はなかった。新規感染者数が2桁となっているのはすでに挙げた2郡のみであり、新規感染者が確認されたとの発表がなかった郡の数は昨日よりも2つ増えて39に達している。過半数の郡で新規感染者の報告が0となったことになる。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
---|---|
第1州 | 3.8% (3/79) |
マデス州 | 4.8% (3/62) |
バグマティ州 | 3.8% (72/1,882) |
ガンダキ州 | 11.4% (15/132) |
ルンビニ州 | 9.5% (8/84) |
カルナリ州 | 0.0% (0/0) |
極西州 | 0.0% (0/0) |