新型コロナウイルスのオミクロン株による感染爆発が収束傾向にあるネパール。24日に発表された新規感染者数は318人だった。同国の保健人口省が発表した。昨日より6人多い数字となっている。陽性者数には、SMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。1週間前の同じ曜日と比較すると新規感染者数は252人少なく、44.2%減少した。
今日のPCRテスト実施数は全国で5,508件で、そのうち151の陽性が確認された。陽性率は前日から2.3ポイント低下して2.7%となっている。PCRテストの陽性率が3%を下回るのは昨年12月31日以来のこと。
一方、抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は昨日から5.9ポイント上昇し、7.5%(2,235件の検査数に対して陽性数167)となった。
両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて0.5ポイント高くなり、4.1%となった。1週間前の同じ曜日に対しては1.7ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しては7.4ポイント低くなっている。
全国の療養中の人の数は、前日から412人減って9,678人。全国の療養者数は1月12日に1万人を超えた後、1月27日にピークとなる9万576人に達していた。
現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は272人で、前日から55人減少している。ICUで治療中の人の数は12人減って93人となった。人工呼吸器を使用している人の数は2人減って17人。1人の死亡が報告されている。
なお、今日も陽性率の推移を示したグラフは保健人口省が公表した資料への掲載がなかった。
カトマンズで51人 ラリトプルとバクタプルでは1桁台
新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡で、51人だった。2日続けて2桁となっている。1週間前の同じ曜日には116人の新規感染が確認されており、56.0%の減少となった。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡でも新規感染者の数が落ち着いてきており、昨日から3人減って7人だった。8日連続で20人を下回っており、50人を下回るのは14日連続となった。
バクタプル郡でも昨日から4人少ない6人の陽性が確認された。バクタプル郡で確認された新規感染者数は2日続けて2桁に戻っていたが、再び1桁台となった。1日の新規感染者数が50人を下回るのは20日連続で、14日連続で20人を下回っている。
今日、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は42.5%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から161人減少して2,012人。ラリトプル郡の療養中の人の数は27人減って1,173人。バクタプル郡の療養者の数も減少し、前日比-32人の215人となった。
カトマンズ盆地内の24日午後2時の時点での一般病床使用率は3.0%(22/753床)。高度治療室(HDU)使用率は5.9%(48/807床)。集中治療室(ICU)使用率は17.3%(48/277床)、人工呼吸器使用率は6.4%(12/187台)となっている。トータルの病床使用率は6.4%となった。

PCR陽性率、マデス州で0%に 2桁台は引き続き極西州のみ
この日、全国で2番目に多くの新規感染者が確認されたのは、カスキ郡で、11人の感染が報告されている。3番目に多かったのは、ジャパ郡で10人だった。5番目は、6人のマクワンプル郡とルーパンデヒ郡。
50人以上の新規感染者が確認されたのは、14日続けてカトマンズ郡のみだった。新規感染者数が2桁となっているのはすでに挙げた3郡のみであり、新規感染者が確認されたとの発表がなかった郡の数は36に達した。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
---|---|
第1州 | 4.3% (13/302) |
マデス州 | 0.0% (0/96) |
バグマティ州 | 2.3% (108/4,760) |
ガンダキ州 | 5.8% (6/104) |
ルンビニ州 | 8.0% (17/213) |
カルナリ州 | 0.0% (0/0) |
極西州 | 21.2% (7/33) |