
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続いてきたネパールでは15日、直近24時間以内に680人の新たな感染者が確認された。同国の保健人口省が発表した。昨日より67人少ない数字となっている。陽性者数には、SMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。1週間前の同じ曜日と比較すると新規感染者数は1,277人少なく、65.3%減少した。ただし、検査数も1週間前から44.1%減少している。
今日のPCRテスト実施数は全国で4,256件で、そのうち498の陽性が確認された。陽性率は前日から4.0ポイント上がって11.7%となっている。2日続けて上昇したことになる。
抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は、昨日から4.6ポイント下がって6.4%(2,839件の検査数に対して陽性182)だった。
両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて1.0ポイント高くなり、9.6%となった。1週間前の同じ曜日に対しては5.8ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しては22.0ポイント低くなっている。
全国の療養中の人の数は、前日から1,339人減って1万9,400人。現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は757人で、前日から52人減少している。ICUで治療中の人の数は4人減って174人となった。人工呼吸器を使用している人の数は昨日から1人減って33人。2人の死亡が報告された。
ラリトプル郡の新規感染者数も24人にまで減少
新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡で、170人の新規感染が確認された。1週間前の同じ曜日には338人の新規感染が確認されており、49.7%の減少となった。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡では、全国で4番目に多い24人の新規感染が確認された。ラリトプル郡で50人を下回るのは、5日連続。
バクタプル郡では昨日と同数の15人の陽性が確認され、全国6番目の多さだった。同数でカブレパランチョーク郡が並んでいる。バクタプル郡で1日に確認される新規感染者の数が50人を下回ったのは、これで11日連続。
今日、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は30.7%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から713人減少して4,188人。ラリトプル郡の療養中の人の数は106人減って2,604人。バクタプル郡の療養者の数は減少し、前日比-77人の1,113人となった。
カトマンズ盆地内の15日午後2時の時点での一般病床使用率は10.2%(77/753床)。高度治療室(HDU)使用率は25.0%(202/807床)。集中治療室(ICU)使用率は28.9%(80/277床)、人工呼吸器使用率は11.2%(21/187台)となっている。トータルの病床使用率は昨日から1.2ポイント下がって19.5%。

州ごとのPCR陽性率は軒並み10%台前半に
この日、全国で2番目に多くの新規感染者が確認されたのは、28人の感染が報告されたカスキ郡だった。3番目に多かったのはモラン郡で26人。これに、ラリトプル郡を挟んで22人のジャパ郡が続いている。
50人以上の新規感染者が確認されたのは、5日続けてカトマンズ郡のみだった。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
---|---|
第1州 | 12.5% (64/512) |
マデス州 | 10.8% (18/166) |
バグマティ州 | 11.6% (362/3,125) |
ガンダキ州 | 11.4% (23/202) |
ルンビニ州 | 12.0% (13/191) |
カルナリ州 | 0.0% (0/0) |
極西州 | 13.3% (8/60) |