
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続いてきたネパールでは14日、直近24時間以内に747人の新たな感染者が確認された。同国の保健人口省が発表した。昨日より226人増えている。陽性者数には、SMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。1週間前の同じ曜日と比較すると新規感染者数は823人少なく、52.4%減少した。
今日のPCRテスト実施数は全国で6,279件で、そのうち427の陽性が確認された。陽性率は前日から0.6ポイント上がって7.7%となっている。
抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は、昨日から8.7ポイント上がって11.0%(2,417件の検査数に対して陽性265)だった。
両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて3.4ポイント高くなり、8.6%となった。一日置きに陽性率が上下し続けている。1週間前の同じ曜日に対しては5.2ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しては24.3ポイント低くなっている。
全国の療養中の人の数は、前日から1,845人減って2万739人。現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は809人で、前日から83人減少している。ICUで治療中の人の数は3人減って178人となった。人工呼吸器を使用している人の数は昨日から1人増えて34人。8人の死亡が報告された。
カトマンズ郡の療養者数5,000人を切る
新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡で、昨日の約2倍にあたる181人の新規感染が確認された。1週間前の同じ曜日には350人の新規感染が確認されており、48.3%の減少となった。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡では、全国で2番目に多い30人の新規感染が確認された。
バクタプル郡では15人の陽性が確認され、全国6番目の多さだった。同数でバンケ郡が並んでいる。バクタプル郡で1日に確認される新規感染者の数が50人を下回ったのは、これで10日連続。
今日、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は30.3%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から710人減少して4,901人。ラリトプル郡の療養中の人の数は93人減って2,710人。バクタプル郡の療養者の数は減少し、前日比-63人の1,190人となった。
カトマンズ盆地内の14日午後2時の時点での一般病床使用率は11.2%(84/753床)。高度治療室(HDU)使用率は25.9%(209/807床)。集中治療室(ICU)使用率は31.4%(87/277床)、人工呼吸器使用率は11.2%(21/187台)となっている。トータルの病床使用率は昨日から1.2ポイント下がって20.7%。

今日も、新規感染者50人以上の郡はカトマンズのみ
この日、全国で3番目に多くの新規感染者が確認されたのは、25人の感染が報告されたジャパ郡だった。4番目に多かったのはモラン郡とカスキ郡で21人。
50人以上の新規感染者が確認されたのは、4日続けてカトマンズ郡のみだった。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
---|---|
第1州 | 13.8% (46/334) |
マデス州 | 6.6% (9/136) |
バグマティ州 | 6.7% (357/5,360) |
ガンダキ州 | 14.7% (30/204) |
ルンビニ州 | 15.9% (34/214) |
カルナリ州 | 0.0% (0/0) |
極西州 | 19.4% (6/31) |
(※一部修正しました。)