
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続いてきたネパールでは13日、直近24時間以内に521人の新たな感染者が確認された。同国の保健人口省が発表した。昨日より315人少なかった。とはいえ、検査数は昨日から1.5倍に増えたが、陽性者数は62.3%に減少した。陽性者数には、SMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。1週間前の同じ曜日と比較すると新規感染者数は865人少なく、62.4%減少した。
今日のPCRテスト実施数は全国で6,037件で、そのうち427の陽性が確認された。陽性率は前日から4.5ポイント下がって7.1%となっている。
抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は、昨日から12.1ポイント下がって2.3%だった。
両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて7.4ポイント低くなり、5.2%である。急落した後に跳ね上がった昨日を挟んで、改めて一昨日の水準に戻った形だ。1週間前の同じ曜日に対して9.8ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しても21.7ポイント低くなっている。
全国の療養中の人の数は、前日から3,518人減って2万2,584人。現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は892人で、前日から69人減少している。ICUで治療中の人の数は19人減って181人となった。人工呼吸器を使用している人の数は昨日から1人減って33人。10人の死亡が報告された。
カトマンズ郡で94人、バクタプル郡ではついに1桁に
新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡だったが、その数はついに100人を下回り、94人。昨日に比べて72人減少している。1週間前の同じ曜日には566人の新規感染が確認されており、83.4%の減少となった。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡では、全国で2番目に多い44人の新規感染が確認された。
バクタプル郡では9人の陽性が確認され、4日連続で全国8番目の多さだった。バクタプル郡で1日に確認される新規感染者の数はが50人を下回ったのは、これで9日連続。ついに1桁台となった。
今日、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は28.2%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から437人減少して5,611人。ラリトプル郡の療養中の人の数は477人減って2,803人。バクタプル郡の療養者の数は減少し、前日比-96人の1,253人となった。
カトマンズ盆地内の13日午後2時の時点での一般病床使用率は12.6%(95/753床)。高度治療室(HDU)使用率は28.3%(228/807床)。集中治療室(ICU)使用率は28.9%(80/277床)、人工呼吸器使用率は12.3%(23/187台)となっている。トータルの病床使用率は昨日から1.8ポイント下がって21.9%。

今日も、新規感染者50人以上の郡はカトマンズのみ
この日、全国で3番目に多くの新規感染者が確認されたのは、40人の感染が報告されたモラン郡だった。4番目に多かったのはカスキ郡で38人。5番目に多かったのはジャパ郡で、23人だった。
50人以上の新規感染者が確認されたのは、3日続けてカトマンズ郡のみだった。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
---|---|
第1州 | 24.5% (80/327) |
マデス州 | 3.1% (5/160) |
バグマティ州 | 5.5% (268/4,898) |
ガンダキ州 | 19.9% (39/196) |
ルンビニ州 | 6.8% (28/410) |
カルナリ州 | 0.0% (0/0) |
極西州 | 15.2% (7/46) |
(※カトマンズ郡における新規感染者数の1週間の減少率を修正しました。)