
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続いてきたネパールでは12日、直近24時間以内に836人の新たな感染者が確認された。同国の保健人口省が発表した。昨日より292人少なかった。とはいえ、検査数も昨日に比べて約7割にあたる1万4,335件減少しており、むしろ陽性率は上がっている。陽性者数には、SMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。1週間前の同じ曜日と比較すると新規感染者数は878人少なく、51.2%減少した。
今日のPCRテスト実施数は全国で4,260件で、そのうち491の陽性が確認された。陽性率は前日から7.7ポイント跳ね上がって11.5%となっている。急落した昨日を挟んで、一昨日の水準に戻った形だ。
抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は、昨日から0.6ポイント下がって13.8%だった。
両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて7.2ポイント高くなり、12.6%である。1週間前の同じ曜日に対して7.5ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しても21.1ポイント低くなっている。
全国の療養中の人の数は、前日から1,339人減って2万6,102人。現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は961人で、前日から30人減少している。ICUで治療中の人の数は6人減って200人となった。人工呼吸器を使用している人の数は昨日から2人減って34人。4人の死亡が報告された。
カトマンズ166人、ラリトプル31人、バクタプル10人
新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡だったが、その数は昨日より37人少ない166人。1週間前の同じ曜日には316人の新規感染が確認されており、47.5%の減少となった。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡では、全国で3番目に多い31人の新規感染が確認された。
バクタプル郡では10人の陽性が確認され、3日連続の全国8番目の多さだった。同数でダディン郡、ルーパンデヒ郡、アチャム郡も並んでいる。バクタプル郡で1日に確認される新規感染者の数はが50人を下回ったのは、これで8日連続。
今日、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は24.8%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から621人減少して6,048人。ラリトプル郡の療養中の人の数は168人減って3,280人。バクタプル郡の療養者の数は減少し、前日比-77人の1,349人となった。
カトマンズ盆地内の12日午後2時の時点での一般病床使用率は15.7%(118/753床)。高度治療室(HDU)使用率は28.5%(230/807床)。集中治療室(ICU)使用率は31.4%(87/277床)、人工呼吸器使用率は12.3%(23/187台)となっている。トータルの病床使用率は昨日から1.9ポイント下がって23.7%。

今日も、新規感染者50人以上の郡はカトマンズのみ
この日、全国で2番目に多くの新規感染者が確認されたのは、36人の感染が報告されたチトワン郡だった。4番目に多かったのはカスキ郡で21人。5番目に多かったのはスンサリ郡で、18人だった。
50人以上の新規感染者が確認されたのは、昨日に引き続きカトマンズ郡のみとなった。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
---|---|
第1州 | 22.1% (31/140) |
マデス州 | 15.7% (21/134) |
バグマティ州 | 10.5% (393/3,742) |
ガンダキ州 | 10.0% (12/120) |
ルンビニ州 | 26.7% (24/90) |
カルナリ州 | 40.0% (2/5) |
極西州 | 27.6% (8/29) |
(※一部修正しました。)