
ネパールで新型コロナ感染者の増加が急激に進み始めた。感染者数が100人に達するまでに最初の感染者の確認から3か月以上の時が経過したネパールだが、その後の5日間で2倍以上に増加した。(※写真はイメージです。)
(※記事公開後に追加情報が出されたため、5月13日に内容を更新してタイトルを調整ました。)
2日間で107人増加
5月9日の時点では110人の感染が確認されていたが、11日に24人、そして12日に83人が感染者数に加えられた。2日間で107人である。
ネパール政府のツイッターでの発表によれば、そのうち人数の多い方から順に、57人はパルサ郡(पर्सा जिल्ला)、24人がコピルバストゥ郡(कपिलवस्तु जिल्ला)、15人がルパンデヒ郡(रुपन्देही जिल्ला)の方々であり、さらにダヌサ郡(धनुषा जिल्ला)、マホッタリ郡(महोत्तरी जिल्ला)、バクタプル郡(भक्तपुर जिल्ला)、カトマンズ郡(काठमाडौं जिलला)でそれぞれ2人ずつ、またサプタリ郡(सप्तरी जिल्ला)、バルディア郡(बर्दिया जिल्ला)、バラ郡(बारा जिल्ला)でそれぞれ1人ずつへの感染が確認されている。
感染拡大が続くインドからの陸路での帰国者の間に感染者数が多いこともあり、現時点ではインドとの国境地帯である南部の平野部に感染が広がっていることが見て取れる。しかし、12日夜遅くに公表された報告には、山岳地方にある首都カトマンズ郡[mfn]よくカトマンズ市と言われるが、厳密にはそれはカトマンズ郡カトマンズ市のこと。カトマンズ盆地にはカトマンズ郡、バクタプル郡とラリトプル郡が含まれており、これらを総称して単にカトマンズ、あるいはカトマンズ盆地もしくはカトマンズ渓谷(काठमाडौं उपत्यका)と呼ぶことも一般的である。[/mfn]とバクタプル郡が含まれている。
(※地図上、色付けしてある郡境の線は厳密なものではありません。)
現地報道によれば、これを受けてネパール政府はすでに発行されている郡境を超える通行許可証の効力を停止することを発表した。この措置は5月14日木曜日から有効になる。唯一、カトマンズ盆地内にある3つの群間の移動のみは通行許可証の効力が保たれるとのことだ。
新型コロナウイルス感染のネパール政府特設ページ
ネパールの新型コロナウイルス感染の状況は、ネパール政府の保健・人口省の特設ページ(https://covid19.mohp.gov.np/#/:ネパール語サイト)にて随時確認できるようになっている。
すでにこのページの閲覧数は125万3,000を超えており、関心の高さがうかがえる。
日本行きチャーター便、再び
そういった中、ロックダウン開始以降2便目の日本へのチャーター便の準備が進んでいることが周知されている。在ネパール日本大使館の公表した情報によれば、主にネパールに一時帰国中のネパール人を対象としたフライトであるものの、日本人の登場も可能であるとのことである。5月15日、5月17日、5月24日に運航される予定だという。(これらのいずれかの日に運航されるという意味なのか、3日とも運航されるという意味なのかは定かではない。)
現時点でネパールの旅行代理店SUMEGH TOURS & TRAVELSにてチケットの予約を済ませていない搭乗希望者は、明日5月13日(水)午前11:00までに在ネパール日本大使館に連絡するように案内されている。連絡先と必要事項は以下のとおり。
連絡先:consular-emb@km.mofa.go.jp
記入事項:
- 搭乗希望者の氏名(パスポート表記と同じローマ字)(例Gaimu Taro)
- 搭乗希望者の性別(例:Male)
- 搭乗希望者の生年月日(西暦)
- 搭乗希望者の旅券番号(例:TR1234567)
- 搭乗希望者のメールアドレス(同メールアドレス宛に日本大使館から追ってメール連絡があるという)
- 登場希望者の電話番号(ある場合のみ)
- ネパールの滞在先住所
なお、この大使館への連絡もってチケット予約が完了するわけではないことに留意する必要がある。
チケット料金等は現時点で不明
当社はチケット料金や運航予定日の詳細等について上記旅行代理店にメールにて問い合わせを行っているが、5月12日現地時間21時の時点で回答は得られていない。
(現地日付:2020年5月12日)