
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続いてきたネパールでは7日、直近24時間以内に1,570人の新たな感染者が確認された。同国の保健人口省が発表した。昨日より184人多かった。この陽性者数にも、SMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。新規感染者が前日よりも多くなるのは、1月31日以来で1週間ぶり。とはいえ、1月31日と比較すると新規感染者数は3,722人少く、70.3%の減少となっている。
今日のPCRテスト実施数は全国で7,884件で、そのうち1,022の陽性が確認された。陽性率は前日から5.4ポイント減少して13.0%となっている。抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は、昨日から8.5ポイント上がって15.7%だった。両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて1.2ポイント低い13.8%である。1週間前の同じ曜日に対して19.1ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しても34.9ポイント低くなっている。
全国の療養中の人の数は、前日から5,137人減って4万111人。現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は1,228人で、前日から88人減少している。ICUで治療中の人の数は14人減って255人となった。人工呼吸器を使用している人の数は昨日から4人減って42人。13人の死亡が報告された。
カトマンズ郡では先週の1/4 バクタでは3日連続50人未満
新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡で、昨日より60人少ない350人。1週間前の同じ曜日には1,361人の新規感染が確認されており、約4分の1に減少している。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡では、全国で3番目に多い59人の新規感染が確認された。
バクタプル郡では28人の陽性が確認され、全国で9番目となった。これで、バクタプル郡で確認された新規感染者が50人を下回ったのは、3日連続。
今日は、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は27.8%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から462人減少して9,396人。ラリトプル郡の療養中の人の数は1,825人減って7,036人。バクタプル郡の療養者の数も減少し、前日比-488人の2,672人となった。
カトマンズ盆地内の7日午後2時の時点での一般病床使用率は17.1%(129/753床)。高度治療室(HDU)使用率は37.1%(299/807床)。集中治療室(ICU)使用率は41.5%(115/277床)、人工呼吸器使用率は16.0%(30/187台)となっている。トータルの病床使用率は昨日から2.3ポイント下がって29.6%。

50人以上の新規感染者が確認されたのは4郡のみ
この日、全国で2番目に多くの新規感染者が確認されたのは、90人の感染が報告されたモラン郡だった。4番目に多かったのはカスキ郡の56人、5番目に多かったのは東端のジャパ郡で、43人ととなっている。
今日50人以上の新規感染者が確認されたのは、これら4つの郡だった。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
---|---|
第1州 | 21.8% (171/784) |
マデス州 | 25.5% (12/47) |
バグマティ州 | 11.0% (701/6,381) |
ガンダキ州 | 22.4% (65/290) |
ルンビニ州 | 19.3% (67/348) |
カルナリ州 | 66.6% (2/3) |
極西州 | 19.0% (4/21) |