
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続いてきたネパールでは5日、直近24時間以内に1,714人の新たな感染者が確認された。同国の保健人口省が発表した。昨日より812人少なかった。この陽性者数にも、SMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。先週の同じ曜日と比較すると新規感染者数は3,190人少く、65.0%の減少となっている。
今日のPCRテスト実施数は全国で5,225件で、そのうち1,103の陽性が確認された。陽性率は前日から3.0ポイント減少して21.1%となっている。抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は、昨日から2.3ポイント下がって18.6%だった。両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて2.7ポイント低い20.1%である。1週間前の同じ曜日に対して13.6ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しても30.7ポイント低くなっている。
全国の療養中の人の数は、前日から3,677人減って5万2,780人。現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は1,346人で、前日から21人減少している。ICUで治療中の人の数は8人増えて251人となった。人工呼吸器を使用している人の数は昨日から2人減って49人。9人の死亡が報告された。
カトマンズ郡で316人のみ 1週間前の22.5%にまで減少
新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡だが、数は昨日より254人少ない316人。1週間前の同じ曜日には1,404人の新規感染が確認されており、その時に比べて77.5%減少している。カトマンズ郡の新規感染者が300人台となったのは1月8日以来のことで、約1か月ぶりとなる。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡では、全国で2番目に多い104人の新規感染が確認された。
バクタプル郡では43人の陽性が確認され、昨日に引き続き全国で7番目の多さだった。
今日は、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は27.0%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から2,917人減少して1万3,086人。ラリトプル郡の療養中の人の数は25人減って9,326人。バクタプル郡の療養者の数も減少し、前日比-246人の3,583人となった。
カトマンズ盆地内の4日午後2時の時点での一般病床使用率は21.8%(164/753床)。高度治療室(HDU)使用率は41.6%(336/807床)。集中治療室(ICU)使用率は39.7%(110/277床)、人工呼吸器使用率は17.7%(33/187台)となっている。トータルの病床使用率は昨日から1.0ポイント下がって33.2%。

50人以上の新規感染者が確認されたのは4郡のみ
この日、全国で3番目に多くの新規感染者が確認されたのは、65人の感染が報告されたカスキ郡。4番目に多かったのは引き続き、ネパール東部のモラン郡で、61人だった。カブレパランチョーク郡の47人が5番目の多さだった。
したがって、今日は50人以上の新規感染者が確認されたのは4郡のみだった。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。昨日に引き続き、検査数が少なかったカルナリ州と極西部で以上に高い陽性率となている。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
---|---|
第1州 | 34.2% (92/269) |
マデス州 | 21.8% (12/55) |
バグマティ州 | 19.5% (850/4,358) |
ガンダキ州 | 23.7% (63/266) |
ルンビニ州 | 33.3% (48/144) |
カルナリ州 | 0% (0/0) |
極西州 | 28.6% (38/133) |
(※一部修正しました。)