
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続いてきたネパールでは4日、直近24時間以内に2,526人の新たな感染者が確認された。同国の保健人口省が発表した。昨日より649人少なかった。この陽性者数にも、SMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。先週の同じ曜日と比較すると新規感染者数は4,301人少く、63.0%の減少となっている。
今日のPCRテスト実施数は全国で6,655件で、そのうち1,602の陽性が確認された。陽性率は前日から3.3ポイント減少して24.1%となっている。抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は、昨日から4.1ポイント上がって20.9%だった。両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて2.4ポイント低い22.8%である。1週間前の同じ曜日に対して11.6ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しても23.6ポイント低くなっている。
全国の療養中の人の数は、前日から6,839人減って5万6,457人。現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は1,367人で、前日から67人減少している。ICUで治療中の人の数は38人減って243人となった。人工呼吸器を使用している人の数は昨日から8人減って51人。16人の死亡が報告された。
カトマンズ郡で570人のみ
新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡だが、数は昨日より679人少ない570人。1週間前の同じ曜日には2,153人の新規感染が確認されており、その時に比べて73.5%減少している。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡では、全国で2番目に多い120人の新規感染が確認された。
バクタプル郡では55人の陽性が確認され、全国で7番目の多さだった。
今日は、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は29.5%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から5,733人減少して1万6,003人。ラリトプル郡の療養中の人の数は9人減って9,351人。バクタプル郡の療養者の数も減少し、前日比-823人の3,829人となった。
カトマンズ盆地内の4日午後2時の時点での一般病床使用率は22.1%(166/753床)。高度治療室(HDU)使用率は44.1%(356/807床)。集中治療室(ICU)使用率は38.6%(107/277床)、人工呼吸器使用率は18.2%(34/187台)となっている。トータルの病床使用率は昨日から2.6ポイント下がって34.2%。

50人以上の新規感染者が確認されたのは7郡のみ
この日、全国で3番目に多くの新規感染者が確認されたのは、102人の感染が報告されたカスキ郡。4番目に多かったのは昨日に引き続き、ネパール東部のモラン郡で、85人だった。
この他に50人以上の新規感染が確認されたのは、東から順に、スンサリ郡の57人、チトワン郡の62人。50人以上の新規感染者が確認された郡の数は、合計7郡だった。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。昨日に引き続き、検査数が少なかったカルナリ州と極西部で以上に高い陽性率となている。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
---|---|
第1州 | 24.3% (182/748) |
マデス州 | 26.3% (51/194) |
バグマティ州 | 22.1% (1,111/5,017) |
ガンダキ州 | 33.9% (127/375) |
ルンビニ州 | 36.1% (104/288) |
カルナリ州 | 77.3% (17/22) |
極西州 | 91.0% (10/11) |