
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続くネパールでは3日、直近24時間以内に3,175人の新たな感染者が確認された。同国の保健人口省が発表した。昨日より462人少なかった。3日ぶりに前日比がマイナスになっている。今日の陽性者数にも、SMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。先週の同じ曜日と比較すると新規感染者数は4,842人少く、60.4%の減少となっている。
今日のPCRテスト実施数は全国で1万26件で、そのうち2,742の陽性が確認された。陽性率は前日から6.5ポイント減少して27.4%となっている。PCR陽性率が30%を切るのは1月13日(27.8%)以来ちょうど3週間ぶり。
抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は、昨日から11.4ポイント下がって16.8%となった。両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて6.2ポイント低い25.2%である。1週間前の同じ曜日に対して11.6ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しても19.7ポイント低くなっている。
カトマンズ盆地内5,000人が療養を終える ICU使用率は微増
新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡で、昨日より381人多い1,249人。1週間前の同じ曜日には2,402人の新規感染が確認されており、その時に比べて48.0%減少している。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡では、全国で3番目に多い183人の新規感染が確認された。
バクタプル郡では77人の陽性が確認され、全国で5番目の多さとなった。
今日は、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は47.5%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から4,799人減少して2万1,736人。ラリトプル郡の療養中の人の数は41人減って9,360人。バクタプル郡の療養者の数も減少し、前日比-333人の4,652人となった。
カトマンズ盆地内の3日午後2時の時点での一般病床使用率は25.8%(194/753床)。高度治療室(HDU)使用率は44.5%(359/807床)。集中治療室(ICU)使用率は44.4%(123/277床)、人工呼吸器使用率は19.3%(36/187台)となっている。トータルの病床使用率は昨日と変わらず36.8%。

100人以上の新規陽性者が確認されたのは3郡のみ
この日、全国で2番目に多くの新規感染者が確認されたのは、196人の感染が報告されたカスキ郡。1日に続いて2日ぶりにラリトプル郡の新規感染者数を上回った。4番目に多かったのはネパール東部のモラン郡で85人だった。
この他に50人以上の新規感染が確認されたのは、東から順に、ジャパ郡の76人、カブレパランチョーク郡51人、チトワン郡の58人、バンケ郡の50人、ルーパンデヒ郡の67人。今日50人以上の新規感染者が確認されたのは合計10郡だった。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。検査数が少なかったカルナリ州と極西部で以上に高い陽性率となている。ガンダキ州の陽性率も再び50%を上回った。一方でマデス州とバグマティ州の陽性率が低くなっている。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
---|---|
第1州 | 38.9% (160/412) |
マデス州 | 17.0% (16/94) |
バグマティ州 | 24.6% (2,127/8,648) |
ガンダキ州 | 53.4% (214/401) |
ルンビニ州 | 43.4% (185/426) |
カルナリ州 | 100% (9/9) |
極西州 | 86.1% (31/36) |
全国の療養中の人の数は、前日から5,991人減って6万3,296人。現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は1,434人で、前日から32人減少している。ICUで治療中の人の数は11人増えて281人となった。人工呼吸器を使用している人の数は昨日から7人増えて59人。14人の死亡が報告された。
(一部内容を修正しました。)