
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続くネパールでは2日、直近24時間以内に3,637人の新たな感染者が確認された。同国の保健人口省が発表した。昨日より1,946人減ったが、今日は検査数も昨日日より6,092件少なかった。今日の陽性者数にも、保健人口省の要請に応じてSMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。
今日のPCRテスト実施数は全国で6,499件で、そのうち2,205の陽性が確認された。陽性率は昨日と同じ33.9%となっている。抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は、昨日から0.3ポイント上がって28.2%となった。両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて0.2ポイント低い31.4%である。1週間前の同じ曜日に対して10.1ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しても17.1ポイント低くなっている。
カトマンズで1週間前から71.2%減 療養者数も3万人を下回る
新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡だが、昨日より536人少ない868人だった。カトマンズ郡の新規感染者数が1千人を下回ったのは1月11日以来22日ぶりのこと。1週間前の同じ曜日には2,041人の新規感染が確認されており、その時に比べて57.5%減少している。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡では、全国で2番目に多い170人の新規感染が確認された。
バクタプル郡では85人の陽性が確認され、全国で6番目の多さとなった。
今日は、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は30.9%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から2,985人減少して2万6,535人。ラリトプル郡の療養中の人の数は322人減って9,401人。バクタプル郡の療養者の数も減少し、前日比-303人の4,985人となった。
カトマンズ盆地内の2日午後2時の時点での一般病床使用率は24.2%(182/753床)。高度治療室(HDU)使用率は47.1%(375/797床)。集中治療室(ICU)使用率は41.2%(112/272床)、人工呼吸器使用率は16.6%(31/187台)となっている。これで、トータルの病床使用率は36.7%となった。

ほぼ全ての州でPCR陽性率横並びに
この日、昨日全国で2番目に多くの新規感染者が確認されたカスキ郡では131人の新規感染が確認され、全国3番目の多さとなった。4番目に多かったのはモラン郡の118人。5番目に多かったのは、カトマンズ盆地と同じ州に位置するチトワン郡で、104人だった。
この他に50人以上の新規感染が確認されたのは、東から順に、スンサリ郡の79人、カイラリ郡の58人。今日50人以上の新規感染者が確認されたのは合計8郡だった。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。報告がなかったカルナリ州を除き、すべての州でPCR陽性率が30%台となっている。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
---|---|
第1州 | 37.4% (220/589) |
マデス州 | 34.2% (65/190) |
バグマティ州 | 33.3% (1,647/4,941) |
ガンダキ州 | 39.5% (71/233) |
ルンビニ州 | 37.2% (141/379) |
カルナリ州 | 0% (0/0) |
極西州 | 31.6% (55/174) |
全国の療養中の人の数は、前日から5,366人減って6万9,287人。現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は1,466人で、前日から9人減少している。ICUで治療中の人の数は9人減って270人となった。人工呼吸器を使用している人の数は前日から2人増えて52人。12人の死亡が報告された。
(※内容を一部修正しました。)