
新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続くネパールでは1日、直近24時間以内に5,583人の新たな感染者が確認された。同国の保健人口省が発表した。昨日より291人多かった。確認される新規感染者数が前日より多くなるのは2日連続。ただし、保健人口省は一昨日から政府のリストにある検査機関以外の場所で実施された検査結果の提出を要請しており、今日の陽性者数にも、それに応じてSMSやE-mailで寄せられた迅速抗原検査の結果が含まれている。先週の同じ曜日と比較すると新規感染者数は6,425人少く、53.5%の減少となっている。
今日のPCRテスト実施数は全国で1万776件で、そのうち3,657の陽性が確認された。陽性率は前日から0.4ポイント上昇して33.9%となっている。抗原検査(SMS等で寄せられた迅速抗原検査の結果を含む)の陽性率は、昨日から3.9ポイント上がって27.9%となった。両方を合わせた検査総数に対する陽性率は、昨日に比べて1.3ポイント低い31.6%である。1週間前の同じ曜日に対して14.8ポイント低く、2週間前の同じ曜日に対しても13.3ポイント低くなっている。
カトマンズで1週間前から71.2%減 療養者数も3万人を下回る
新規感染者が最も多く確認されたのは今日も首都のカトマンズ郡で、昨日より43人多い1,404人。1週間前の同じ曜日には4,875人の新規感染が確認されており、その時に比べて71.2%減少している。
カトマンズ郡に隣接するラリトプル郡では、全国で3番目に多い308人の新規感染が確認された。
バクタプル郡では195人の陽性が確認され、全国で4番目の多さとなった。ラリトプル郡とバクタプル郡で前日比増となった。
今日は、カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地で確認された感染者数が新規感染者全体のうちに占める割合は34.2%だった。カトマンズ郡の現在療養中の人の数は昨日から2,497人減少して2万9,520人。1月20日以来12日ぶりに3万人を下回った。ラリトプル郡の療養中の人の数は184人減って9,723人。バクタプル郡の療養者の数も減少し、前日比-195人の5,288人となった。
カトマンズ盆地内の1日午後2時の時点での一般病床使用率は24.9%(187/753床)。高度治療室(HDU)使用率は49.6%(395/797床)。集中治療室(ICU)使用率は45.2%(123/272床)、人工呼吸器使用率は16.0%(30/187台)となっている。これで、トータルの病床使用率は38.7%となった。

第1、マデス、ガンダキで再び陽性率増
この日、全国で2番目に多くの新規感染者が確認されたのは、349人の感染が報告されたカスキ郡。ついにラリトプル郡を上回った。5番目に多かったのはネパール東端のジャパ郡で141人だった。
この他に50人以上の新規感染が確認されたのは、東から順に、モラン郡の121人、スンサリ郡の64人、シラハ郡の57人、カブレパランチョーク郡53人、ヌワコート郡の57人、チトワン郡の58人、ルーパンデヒ郡の73人、カイラリ郡の55人。今日50人以上の新規感染者が確認されたのは合計13郡だった。
各州ごとのPCRテストの陽性者率は以下のとおり。ネパール東部の第1州とマデス州で前日比大幅増、ガンダキ州は50%を上回る結果となっている。(抗原検査の州ごとのデータは公表されていない。)
州名 | 陽性率(陽性数/検査数) |
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第1州 | 44.6% (342/767) |
マデス州 | 32.9% (80/243) |
バグマティ州 | 30.9% (2,579/8,345) |
ガンダキ州 | 51.0% (355/696) |
ルンビニ州 | 38.8% (177/456) |
カルナリ州 | 70.4% (19/27) |
極西州 | 43.4% (105/242) |
全国の療養中の人の数は、前日から4,619人減って7万4,653人。現在療養中の人のうち、入院(施設内療養)中の人の数は1,475人で、前日から132人減少している。ICUで治療中の人の数は9人減って279人となった。人工呼吸器を使用している人の数は前日から変わらず50人。9人の死亡が報告された。
(※カトマンズ郡のHDU使用率の使用率の表示が間違っていました。2日に修正しました。)