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6日ぶりに1万人未満の新規感染者数 ただし一部地域では60%以上の陽性率も-1月23日

オミクロン株拡大でPCRテスト陽性率急増中のネパールの感染状況を示すグラフー2022年1月23日付ネパールの保健人口省資料から
(オミクロン株拡大中のネパールでの検査結果陽性率の推移をPCRテストと抗原検査別に表すグラフー2022年1月23日付ネパールの保健人口省資料から)

新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が顕著なネパールでは23日、保健人口省が直近24時間以内に確認した新たな感染者の数は6,462人だった。同省が発表した。1万人を下回るのは6日ぶり。昨日に比べて3,792人少ない数字となっている。新規感染者の数を前の週の同じ曜日と比較すると、1,501人多く、30%の増加率となっている。

保健人口省の統計によれば、検査件数は、PCRテスト、抗原検査共に前日から1,000件以上減少している。PCRテスト実施数は1万3,377件で、そのうち5,598の陽性が確認された。陽性率は前日に比べて14.9ポイント少ない41.9%となっている。抗原検査の陽性率も14.4ポイント減少し、21.8%だった。

新規感染者が最も多いのは首都のカトマンズ郡で、前日より894人少ない2,868人。1週間前の同じ曜日の新規感染者数(2,545人)とほぼ同数となっている。今日の新規感染者数が2番目に多かったのは、これまでと変わらずやはりカトマンズ郡に隣接するラリトプル郡で、602人。全国で3番目に多くの新規感染者が確認された郡はバクタプル郡で、321人。

カトマンズ、バクタプル、ラリトプルの三郡からなるカトマンズ盆地での感染拡大が引き続き顕著で、今日確認された新規感染者全体のうち58.6%を占めている。カトマンズ郡だけでも、現在療養中の人の数は3万6,238人に達している。ラリトプル郡でも療養中の人の数は8,700人に達し、1万人に迫りつつある。

オミクロン株拡大で新規感染者急増中のネパールの感染状況を示すグラフー2022年1月23日付ネパールの保健人口省資料から
(オミクロン株拡大で新規感染者急増中のネパールの感染状況を示すグラフ。色分けは郡ごと。カトマンズ盆地を含むバグマティ州は青色。ー2022年1月23日付ネパールの保健人口省資料から)

この日、全国で4番目に多くの新規感染者が確認されたのは、ネパール東部のモラン郡で275人。5番目に多かったのは、ネパール極西部のカイラリ郡で170人。

この他50人以上の新規感染が確認されたのは、東から順に、ジャパ郡の149人、スンサリ郡の90人、カブレパランチョーク郡の131人、マクワンプル郡の147人、ヌワコート郡の80人、カスキ郡の94人、ルーパンデヒ郡の149人。

全国の療養中の人の数は、前日から4,178人増えて7万7,040人。そのうち、入院(施設内療養)中の人の数は1,664人で、前日から63人増加している。入院者数は再び増加に転じた。ICUで治療中の人の数は5人増えて215人となった。人工呼吸器を使用している人の数は前日から3人増えて40人。4人の死亡が確認されている。

カトマンズ盆地内に限ると、23日午後2時の時点での一般病床使用率は47.7%(384/806床)。高度治療室(HDU)使用率は0.3ポイント減少して54.4%(375/689床)。集中治療室(ICU)使用率は前日から1.4ポイント減少して32.2%(73/227床)、人工呼吸器使用率は0.6ポイント上昇して15.9%(25/157台)となっている。

局所的には80%以上のPCR陽性率も オミクロン株への置き換わり進んだ模様

全国の新規陽性者の数は2日続けて減少となったが、PCR検査機関ごとの報告を見ると深刻な感染拡大が続いていることが伺える。例えば、ネパール東部、第一州にあるコシ病院(モラン郡ビラトナガル市)では直近24時間以内に131件の検査が行われ、そのうち110件が陽性だったと報告されている。陽性率は84.0%だ。同州では、やはりモラン郡ビラトナガル市にあるネウロ・コビッド病院で61.6%(64/104件)、ビー・シュア・パット・ラボ診断センターで70.2%(33/47件)、ジャパ郡にあるメチ病院でも65.3%(128/196件)など多くの検査機関で極めて高い陽性率となった。第一州全体の陽性率は58.5%(483/825件)。

州ごとの陽性率でこれよりも高かったのは極西部州で、62.3%に上っている。もっとも、同州内にある7つの検査機関のうち、この日に報告をしたのはカイラリ郡ダンガリ市のセティ州病院のみで、検査数は281件、陽性数は175だった。昨日は、同州内の3つの検査機関が合計225件の検査結果を報告しており、そのうち陽性は195件、陽性率は86.7%だった。

オミクロン株への置き換わりも進んでいるようだ。現地メディア「オンラインカバル」は保健人口省副報道官の話として、最近の遺伝子解析の結果ネパールでもデルタ株からオミクロン株への置き換わりが進み、88%がオミクロン株となっていると報じている。また、同メディアによれば、ネパール全国で6,000人以上の金融機関職員が新型コロナウイルスに感染し、100以上の支店が営業停止になったという。

(※数値を修正しました。)

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