ネパールの入国管理局は20日、ネパール出入国に関して新しい規定を発表した。そのうち、外国人にかかわる部分を整理して掲載する。
(ここに掲載するのは、一般旅行者に関するものです。外交官等やネパール国民には別の規定が設けられています。新しい規定の正確な内容は渡航前に必ず入国管理局のウェブサイト等で確認してください。)
ネパールに入国する外国人のビザ取得・入国手続き
ワクチン接種を完了後14日経過している場合
2回のワクチン接種を終えていても、接種完了後14日間が経過するまでは、未完了として扱われる。
オンアライバルビザ
入国地点においてオンアライバルビザを取得できる対象となっている国の人[mfn]オンアライバルビザではなく、在外ネパール公館での事前のビザ取得が必要として特記されているのは、ナイジェリア、ジンバブエ、スワジランド、カメルーン、ソマリア、リベリア、エチオピア、イラン、パレスチナ、アフガニスタン及びシリア国籍の人、旅行許可証もしくは臨時パスポートの保持者[/mfn]は、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了していれば引き続きオンアライバルビザが取得できる。その際、以下の必要書類を提出しなければならない。
- 新型コロナウイルスのワクチン接種完了後14日経過していることを証明するもの
- 航空便チェックイン72時間以内に行われた検査の陰性結果証明書
- トレッキングやヒマラヤ登山等許可を必要とする活動に関しては、その許可証のコピー
- ネパールのホテル予約を証明するもの
- www.ccmc.gov.npにログインして国際旅客到着オンラインフォーム(International Traveler Online Form)に入力し、プリントしたもの
在外ネパール公館にて発給されるビザ
在外ネパール公館にてビザを取得した上でネパールに来ることを望む場合は、以下の必要書類を提出する必要がある。
当該公館での申請時
- 新型コロナウイルスのワクチン接種完了後14日経過していることを証明するもの
- トレッキングやヒマラヤ登山等許可を必要とする活動に関しては、その許可証のコピー
- ネパールのホテル予約を証明するもの
入国の際
- 航空便チェックイン72時間以内に行われた検査の陰性結果証明書
- www.ccmc.gov.npにログインして国際旅客到着オンラインフォーム(International Traveler Online Form)に入力し、プリントしたもの
ワクチン接種を完了していない場合
ここで言う「ワクチン接種を完了していない人」とは、ワクチン接種をしていない、2回接種が必要なワクチンの2回目の接種を終えていない、あるいは、ワクチン接種を完了して14日が経過していないことを指している。
この場合は、在外ネパール公館にて事前にビザを取得した上で、旅行代理店を通してのみネパール滞在が許可される。その際、以下の必要書類が求められる。
当該公館での申請時
- ネパールのホテル予約を証明するもの
- www.ccmc.gov.npにログインして国際旅客到着オンラインフォーム(International Traveler Online Form)に入力し、プリントしたもの
入国の際
- 航空便チェックイン72時間以内に行われた検査の陰性結果証明書
- www.ccmc.gov.npにログインして国際旅客到着オンラインフォーム(International Traveler Online Form)に入力し、プリントしたもの
ネパール入国にかかわる行動規制
ワクチン接種をしていない、2回接種が必要なワクチンの2回目の接種を終えていない、ワクチン接種を完了して14日が経過していない、あるいは、新型コロナウイルス感染の症状がある外国人は入国地点において抗原検査を行わなければならない。陽性結果が出た場合には、保健人口省が定める療養施設もしくは病院にて5日間隔離される。陰性結果となった場合は、ホテルにて5日間の隔離となる。
入国地点での抗原検査ができなかった場合には、滞在先となるホテルに入る前に抗原検査を受けなければならない。 陽性結果が出た場合には、保健人口省が定める療養施設もしくは病院にて5日間隔離される。陰性結果となった場合は、ホテルにて5日間の隔離となる。
このように隔離の対象となった外国人は、6日目に検査を行い、新型コロナウイルス陰性となった場合に限り、入国目的の活動に向かうことができる。
ワクチン接種完了者
ワクチン接種を完了している(入国地点での抗原検査を行わなかった)外国人は、ネパール入国後に滞在するホテルにチェックインした後24時間以内に抗原検査を受けなければならない。陰性が確認された場合にのみホテルからの外出が認めらる。その後、72時間ごとに抗原検査を受けることが義務付けられる。
検査にかかる費用、療養にかかる費用、保険料その他の費用は自己負担となっている。
ネパールに滞在中の外国人は、新型コロナウイルス感染の症状があらわれたなら直ちに検査を受けなければならない。陽性となった場合は、費用自己負担にて隔離療養しなければならない。
ネパール滞在中の外国人に対する行動規制
ネパール滞在中の外国人は、上記の事柄に加えて、公共の場所・交通機関におけるマスクの着用、イベント参加の際のワクチン接種完了証明提示などといったネパール政府が定めている規定・公衆衛生規則に従わなければならない。
ただし、ワクチン接種を完了していない場合でも、ワクチン接種完了証明を提示できないことを理由にビザの更新、空港への入場、陸路および空路での移動などといった必要不可欠な観光サービスが受けられなくなることはない。これは、今後ここに掲載されている規則に従って入国する外国人にも、現在すでにネパールに滞在中の外国人にも適用される。
子どもに関する特別措置
5歳未満の子どもについては、いかなるワクチン接種も検査も必要とされない。5歳以上18歳未満の未成年者については、諸規定については一般外国人に対する規定と同じ扱いとなるが、ワクチン接種に関する規定は適用されない[mfn]原文では、「新型コロナウイルス用のワクチン接種を必須としない。」[/mfn]。
陸路でのネパール入国に関する特記事項
陸路での入国受け入れも再開される。インド国籍者と他の国籍者で扱いが異なっている。
インド国籍者
インド国籍の人は、入国時に新型コロナウイルスの症状がある場合は抗原検査を受けなければならない。陰性が確認された場合にのみ入国が認められる。必要書類は以下のとおり。
- 72時間以内に行われた検査の陰性結果証明書
- www.ccmc.gov.npにログインして国際旅客到着オンラインフォーム(International Traveler Online Form)に入力し、プリントしたもの
他の外国人
インドを除く他の国の人は、入国地点で抗原検査を受けなければならず、陰性が確認された場合にのみ入国が認められる。入国地点で検査を受けられない場合には、滞在先ホテルに入る前に抗原検査を受けなければならず、陽性となった場合には保健人口省の定める療養施設・病院で、陰性の場合はホテルにて5日間の隔離となる。必要書類は以下のとおり。
- 新型コロナウイルスのワクチン接種完了後14日経過していることを証明するもの
- 72時間以内に行われた検査の陰性結果証明書
- トレッキングやヒマラヤ登山等許可を必要とする活動に関しては、その許可証のコピー
- ネパールのホテル予約を証明するもの
- www.ccmc.gov.npにログインして国際旅客到着オンラインフォーム(International Traveler Online Form)に入力し、プリントしたもの
ネパールからの出国に関する規定
ネパール出国に際しては以下の書類を提出しなければならない。
- 渡航先の国が定めているワクチン接種や検査に関する規定に従った陰性証明書。渡航先による規定がない場合には、搭乗券の発行48時間以内に認定検査機関にて行われた新型コロナウイルス検査の陰性証明書
- 新型コロナウイルス危機管理調整センター(CCMC[mfn]略称は原文ママ[/mfn])のウェブサイトwww.ccmc.gov.npにログインして国際旅客出発オンラインフォーム(International OnlineDeparture Form[mfn]原文ママ[/mfn])に入力し、プリントしたもの
旅行代理店およびホテル、航空会社の責務
旅行代理店を通じてネパールに来た旅行者に関しては、この規定を遵守させる責任を当該旅行代理店が負うものとする。旅行者が規定に従わない場合、関係する旅行代理店およびホテルが直ちに警察や関係先に通報しなければならない。航空会社は、この規定にある条件を満たさない者のチェックイン及び搭乗を認めてはならない。これは、出発便と到着便の両方に適用される。
処罰
この規定に従わない者は、感染症法2020及び他の現行法に従って処罰される。