
新型コロナウイルスのオミクロン株によるとみられる感染拡大が顕著なネパールでは16日、直近24時間以内に新たに4,961人の感染が確認された。ネパールの保健人口省が発表した。前日に比べると325人の増加だが、1週間前の同じ曜日と比較すると3,794人増加しており、4.2倍に達している。
同省の統計によれば、今日のPCRテスト実施数は1万2,562件で、そのうち4,534の陽性が確認された。陽性率は前日に比べて0.5ポイント上昇して36.0%に上っている。抗原検査の陽性率は5.9ポイント減少し、16.6%となっている。(記事内の数字は小数点第二以下切り捨て。)
新規感染者が最も多い首都のカトマンズ郡では、前日から1,000人近く増加して2,545人。増加率は、前日比59%だ。1週間前の同じ曜日は491人で、この時と比較すると新規感染者の数は5.18倍に膨れ上がっている。
この日の新規感染者数が2番目に多かったのは、これまでと変わらずやはりカトマンズ郡に隣接するラリトプル郡で474人。全国で3番目に多くの新規感染者が確認された郡は再びバクタプル郡となり、328人。前日の142人から2.3倍に増えている。
これらカトマンズ盆地三郡での感染拡大が顕著となっており、合計新規感染者数は3,347人で、全体の67.4%を占める事態となっている。
全国で4番目に多かったのは、モラン郡の199人。その次がカスキ郡の168人となっている。
その他、この日50人以上の感染者が確認された郡は、東から順に、スンサリ郡(62人)、カブレパランチョーク郡(95人)、チトワン郡(77人)、ルーパンデヒ郡(110人)。
全国の療養中の人の数は、前日から4,096人増えて2万5,680人。そのうち、入院(施設内療養)中の人の数は1,096人で、前日から48人増加している。ICUで治療中の人の数は3人増えて122人となった。人工呼吸器を使用している人も3人増え、29人。3人の死亡が確認されている。
カトマンズ盆地内に限ると、16日午後2時の時点での一般病床使用率は42.3%(271/640床)。高度治療室(HDU)使用率は32.7%(224/685床)。集中治療室(ICU)使用率は24.6%(53/215床)、人工呼吸器使用率は8.2%(13/157台)となっている。
(一部修正しました。)