ネパールの保健人口省は15日、16日からまずはエッセンシャルワーカー(ネパールでは、「フロントライナー」と呼ばれる。)を対象に新型コロナウイルス用ワクチンの追加接種、いわゆるブースター接種を開始すると発表した。
現地報道によれば、フロントライナーとは、医療機関の従業員、治安要員、報道関係者、公共のごみ収集に従事する者、清掃員、救急車・遺体運搬車の運転手、婦人健康ボランティア、トリブバン国際空港従業員、公務員、公益福祉団体職員、銀行員、公共交通機関の運転手と助手。
また、同省は1月28日からは、60歳以上の国民と免疫力が弱い人にも対象が広げられることも発表している。いずれの場合も、ワクチン接種を完了※1してから6か月経過していることが条件となっている。
免疫力が弱い人とは、がん患者(Active Cancer)、移植患者、エイズ患者、治療のために免疫抑制剤を服用中の人とされている。
ブースター接種に使用されるのは、すでに接種したのと同じワクチンとなる。
ネパールでは15日時点で、ワクチン接種を完了した人の割合は、全人口に対して39.8%。18歳以上の人口に対しては60.7%となっている。
※1 2回のワクチン接種を完了している人のこと。ただし、ジョンソンエンドジョンソン製ワクチンを接種した場合には、1回で接種完了とされている。
