
新型コロナウイルスのオミクロン株によるとみられる感染拡大が顕著なネパールでは13日、直近24時間以内に確認された感染者数が、前日に比べて478人多い3,553人に達した。ネパールの保健人口省が発表した。1日の感染者数が3,500人を上回るのは昨年8月13日以来、5か月ぶり。
同省の統計によれば、今日のPCRテスト実施数は1万498件で、そのうち2,922の陽性が確認された。陽性率は27.8%に上っている。前日に比べて1%近く上昇した。抗原検査の陽性率は2%減少し、13.7%に達している。(記事内の数字は小数点第二以下切り捨て。)
新規感染者が最も多いのは首都のカトマンズ郡で、1,449人。前日よりも281人多い。この日の新規感染者数が2番目に多かったのは、やはりカトマンズ郡に隣接するラリトプル郡で317人。こちらは前日比81人増だ。バクタプル郡の150人がこの日は全国3番目の多さで、カトマンズ盆地内三郡での感染拡大が顕著となっている。この三郡の合計新規感染者数は1,916人で、全体の53%を占めている。
4番目に多かったのは、ポカラ市のあるカスキ郡で131人。12日に全国3番目に多い感染者数が確認されたモラン郡はこの日は5番目で、105人だった。
その他、感染拡大が数字に表れつつあるのは、東から順に、ジャパ郡(40人)、パルサ郡(51人)、チトワン郡(66人)、ルーパンデヒ郡(62人)、カイラリ郡(53人)。
全国の療養中の人の数は、前日から2,650人増えて14,340人。そのうち、入院(施設内療養)中の人の数は837人で、前日から43人減少している。ICUで治療中の人の数は23人増えて110人に達した。人工呼吸器を使用している人の数は前日から3人増え、25人となった。1人の死亡が確認されている。
カトマンズ盆地内に限ると、13日時点でのICU使用率は20.9%(45/215室)、人工呼吸器使用率は7.6%(12/157台)。
(一部修正しました。)