
新型コロナウイルスのオミクロン株によるとみられる感染拡大が顕著なネパールで11日、直近24時間以内に確認された感染者の数が2,444人に達した。ネパールの保健人口省が発表した。これは前日に比べて998人多い数字だ。1日の感染者数が2,000人を上回るのは昨年9月2日以来、4か月と9日ぶり。最後に2,400人を上回っていたのは、昨年8月26日だった。
同省の統計によれば、今日のPCRテスト実施数は10,648件で、そのうち1,981の陽性が確認された。陽性率は18.6%に上っている。前日に比べて3%以上、上昇した。抗原検査の陽性率も再び増加し、10.5%に達している。
新規感染者が最も多いのは首都のカトマンズ郡で、980人。これに隣接するラリトプル郡の221人が続いている。次に多いのはポカラ市のあるカスキ郡で、87人の感染が確認されている。バクタプル郡では85人。10日に3番目に感染者数が多かった東タライ地方のモラン郡では、この日は62人の感染が確認され、全国で5番目に多い数だった。
全国の療養中の人の数は、前日から1,677人増えて9,522人。そのうち、655人が入院(施設内療養)しており、これは前日から45人増加した数字だ。ICUで治療中の人の数は26人増え、93人となった。前日比38%増だ。人工呼吸器を使用している人の数は前日から3人増え、19人。1人の死亡が確認されている。
カトマンズ盆地内に限ると、11日時点でのICU使用率は前日から5%近く上昇して16.2%(35室/215室)、人工呼吸器使用率は7.6%(12台/157台)。
(※一部修正しました。)