ネパールの保健人口省報道官サンギタ・コウサル・ミシュラ氏は22日、ネパール国内で3例目となる新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が確認されたと発表した。同記者会見の様子は同省公式SNS等で配信されている。
それによれば、感染者は98歳の男性で、現在自宅療養中であるという。現地メディアは、同省高官の話として、この男性自身の外国渡航歴はないものの、ネパールのオミクロン株へ感染が確認された初のケースとなった人物との接触があったと報じている。
すでに隣国インドではオミクロン株の感染が拡大してきているとしてネパールでも警戒感が高まりつつある。ビロード・カティワダ保健人口相は、空港検疫のみならず陸路国境での検査体制を強化していると説明した。同時に、ワクチンを接種するよう呼びかけを行うと共に、WHOの許可が得られることを条件として来年1月第1週から半ばまでにブースター接種を開始するつもりでいることも明らかにした。
ネパールの今後のワクチン接種情報
現在ネパールでは、シノファーム製(ベロセル)とアストラゼネカ製(コビシールド)、およびファイザー製とモデルナ製のワクチンが接種可能となっている。
各地で継続して行われているものに加え、現時点までで保健人口省によって特に広報されているワクチン接種予定(時期、地域毎に配分されるワクチンの種類、対象年齢)は以下のとおり。
ファイザー製 | モデルナ製 | シノファーム製(ベロセル) | コビシールド(アストラゼネカ製) | |
期間 | 1回目:12月28日~1月6日 2回目:1月18日~1月27日 | 1回目:12月19日~12月29日 2回目:1月16日~1月26日 | 12月16日~1月15日 | 12月16日~1月15日 |
対象年齢 | (12歳以上の基礎疾患がある人にはすでに提供済み) | 12~17歳 | 18歳以上 | 18歳以上 |
配分地域 | カトマンズ郡、ラリトプル郡、バクタプル郡、カブレパランチョーク郡、チトワン郡、シンドゥリ郡、スルケット郡、ダデルドゥッラ郡 (以下の12郡にも配分予定だが、日程確定は後日。ジャパ郡、モラン郡、スンサリ郡、サプタリ郡、ダヌサ郡、パルサ郡、カスキ郡、バグルン郡、ルーパンデヒ郡、バンケ郡、ダン郡、カイラリ郡) | 左記ファイザー製ワクチンが配布される郡以外の57の郡 | 第2州の全ての郡(ロウタハット郡、サルラヒ郡、マホッタリ郡、ダヌサ郡、シラハ郡、サプタリ郡、パルサ郡、バラ郡) | 第2州の全ての郡(ロウタハット郡、サルラヒ郡、マホッタリ郡、ダヌサ郡、シラハ郡、サプタリ郡、パルサ郡、バラ郡) |
保健人口省の統計では、12月22日までのワクチン接種完了者の割合は全人口に対して32.2%となっている。