ネパールの航空当局は、新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株出現を受けて12月3日、ネパールを発着する全航空会社に対し、7日以内に保険に加入することが義務付けられたことを通知した。この保険は、12月15日から有効になるとされている。
この保険契約は、航空会社とネパール国内の保険会社との間で締結されるもので、旅行者が旅行中に新型コロナウイルスに感染したと診断された場合に必要となる14日間までの隔離措置や入院が必要になった場合の治療費(5,000米ドルまで)をカバーするものだ。旅行者とは、ネパールを発着するすべての年代の乗客のことを指しているという。
保険金の請求はネパールの保険会社に対して行われ、審査、支払いも同保険会社によって行われるという。
トリブバン空港は密集を避けるよう要請
ネパールでは現在までに、ネパールに到着した1人とその濃厚接触者からオミクロン株が検出されたことが確認され、発表されている。すでにどの程度ネパール国内にオミクロン株が感染を広げているのかは現時点では不明だが、ネパール唯一の空の玄関口であるトリブバン国際空港は12月15日、送迎客を含む空港利用者の数が増えたことと工事に伴ってスペースが限定されていることとで安全面で問題が生じているとして、感染対策を徹底するよう空港利用者に呼びかけている。

ネパールの入国管理局によれば、12月18日には同空港から2,895人が入国し、4,267人が出国している。