
10月10日、ネパールの雨期が終わったようだ。モンスーンがネパール域外に出始めたと現地メディアが一斉に報じた。今年は例年以上の雨量で被害が全国的に拡大しており、ネパールの災害危機管理ポータルが公表したデータによれば、同日午後4時半までの集計で、全77郡中71郡で被害が確認されている。死者の合計は136人で行方不明者は45人に及び、加えて144人の負傷者が確認されている。全壊半壊(一部損壊)を合わせて家屋の被害は1,014棟となった。
今年のモンスーンによる水害で物的損害が最も大きかったのはメルムチ川が氾濫したシンドゥパルチョーク郡で、450棟の家屋が全壊した他、コンクリート製の橋が8本、つり橋15本、魚の養殖場10箇所、政府が管理する建物32棟、公共建築物1棟と1つの家具工場が損壊した。
一方、最も多くの人命が失われたのは、パルヴァット郡の13人。次いで、ダン郡の10人、ダルチュラ郡の8人と続いている。河川の氾濫や土砂崩れ等が原因だった。