
合同会社アジア・パブリック・インフォメーションがお届けする、本気でネパール語を習得したい人のための解説ページ。今回は、ネパール語の疑問文についての解説パート2です。疑問文に関するあらゆる疑問がこのページで解決されることを目指します。すでにネパール語学習をかなり進めてきた方でも、「???」が「!!!」に変わることを願っています。内容は、以下のとおりです。
ネパール語の修辞疑問文
修辞疑問文とは、実際に表現されているのとは逆の事を強調するためにもちいられる疑問文です。
例えば、「そんなことがあり得るのだろうか?」という疑問文ですね。基本的に想定されている答えは、「いや、ない。」です。この答えの部分は、省略されることも多々あります。話者(書き手)にとっても聞き手(読み手)にとっても明白だからです。
ネパール語にもこういった疑問文が存在します。それは、文末に「र」を付けることによって表現されます。
「そんなことがあり得るのだろうか?」という先ほどの例文であれば、「त्यस्तो पनि हुन सक्छ र?」となります。
「र」というのは本来、英語の「and」に相当する単語ですので、文末に「र」が来ることで修辞疑問文になるというのは少し日本人にとって理論的には理解しがたい部分だと思いますが、そうなっています。
「र?」で終わる疑問文は、その疑問文とは肯否定が反対になった答えを想定(期待)しています。したがって、たとえば、「ダメなのか?」と尋ねて、「いいに決まってるよね」という答えを想定(期待)している場合には「हुँदैन र?」と尋ねます。文自体は否定形の疑問文ですが、想定(期待)している答えは、肯定の答えです。
推量表現における疑問文に「र ?」がついた場合
ここで一つ触れておきたい点があります。それは、推量表現に「र?」がついた場合についてです。推量表現についてはまた別の記事でしっかり解説しますが、この段階では、動詞の最後が「ला」で終わるものと考えておいてください。
「हो」は「です」、「होला」は「だろう」です。「गर्छ」は「する」、「गर्ला」は「するだろう」です。
例えば、「こうなるだろうか」という推量疑問文は「यस्तो होला?」となります。この疑問文に、「र?」がつくことがあります。「यस्तो होला र?」ということですね。
では、「हो र?」と「होला र?」では、どちらが反対の答え(反意)を強く想定(期待)しているのでしょうか。それは、「हो र?」の方です。断定表現の反意はやはり断定であることが想定(期待)されますが、推量表現の場合は言わば確信度が弱いため、反意の期待度も少し弱まるということです。
例えば、日本語で以下のような比較ができるでしょう。
・「これ違っていませんか?」と相手を正す問い→「違っています」という答えを強く期待
・「多分これ違っていませんかね?」と確認する問い→多分「違っています」という答えが返って来るだろうな、と推量
それにしても、一旦大きく口を開けた上で舌を上あご前方にまで伸ばして「ला」の音を発音した直後に巻き舌で中間音の「र」を発音する…多くの日本人にとっては猛特訓やむなしですね…。
「त?」や「नि?」で終わる疑問文
「र?」で終わる例えば「होइन र?」のような疑問文に似たものとして、「होइन त?」というものがあります。この疑問文でも、「हो」という反意の返答を想定(期待)していることがあります。ですが、この二つは同じものではありません。
「त」というのは、その直前の単語を強調する語です。例えば、「यस्तो हो त?」と尋ねたとしましょう。日本語訳は「こうなのか?」です。返事は、「そうだ」の時もあれば、「そうではない」の時もあります。「त」は前の語を強調しているだけですから、文脈や状況、尋ねる際の口調によって、反意の返事を期待していたり、していなかったりします。
「नि?」は念押し
もう一つ、疑問文の最後に使用される一語として「नि」があります。これは念押しする時に用いられる語で、日本語の「ね」に似ています。不思議と、音も近いですね。
「यस्तो हो नि?」と尋ねれば、「こうですよね?」という意味です。
「नि」の役割が念押しであるため、「र?」とセットとなって用いられることも多々あります。「यस्तो हो नि, होइन र?」といった具合です。これは、「こうですよね。違いますか?」という疑問文です。
親しい仲では、単に「नि?」とだけ言って「(そうだよ)ね?」と尋ねることも行われます。
ですが、「नि」=「ね」、と覚えてしまうのは避けた方がいいでしょう。というのは、次のような用法が存在するからです。
例文)म त जान्छु। तपाईं नि?
例文訳)私は行きます。あなたは?
この場合、必ずしも「あなたも行くよね?」と圧力をかけているわけではありません。日本語の「ね」に該当するものは存在しないことがあります。単純に、「私」と比較した「あなた」の意向を尋ねようとする意味で「あなた」が念押しされているわけです。
頻出の「के भयो?」
ネパール語の疑問文として、日常会話で超頻出なのが「के भयो?」という疑問文です。直訳すれば、「何なった?」です。自然な日本語としては、「どうした?」「どうなりましたか?」といった感じですね。
「तपाईंको कुरा के भयो?」と尋ねて、「例の(あなたの)件はどうなりましたか?」という意味になりますし、「तपाईंलाई के भयो?」と尋ねて、「どうしましたか?(字義訳:あなたに何がなりましたか?)」という意味になります。ただ「क भयो?」と言って「どうしたの?」と尋ねることもできます。
「कस्तो भयो?」との違い
「どう」と尋ねる時には「कस्तो」がまず思い浮かぶかもしれません。実際、「कस्तो भयो?」といった疑問文も成り立ちますし、使用されます。「के भयो?」でも「कस्तो भयो?」でも同じことを尋ねている場合もあります。では、この二つの違いはどこにあるのでしょうか。
「कस्तो」という疑問詞は何かの状態を尋ねる、いわば形容詞的な疑問詞であるのに対し、「के」は何かの事柄・物そのものを尋ねる、いわば名詞的な疑問詞です。
それで、「के भयो?」は「どうなった?」「どうした?(何があった?)」の両方に訳せますが、「कस्तो भयो?」は、常に「どうなった?」です。「どうした?(何があった?)」とは訳せません。
疑問詞を二つ並べる表現
ネパール語には、疑問詞を二つ並べる用法があります。2種類の表現を考えましょう。一つ目は、日本語にもある表現です。
के-कस्तो छ?
「何」という疑問詞「के」と「どんな」という疑問詞「कस्तो」が並んで使用されています。上記のとおり、この二つは親和性が高い疑問詞でもあります。字義的に訳すとこれは、「何かどうなのか?」という表現です。名詞的な側面と形容詞的な側面と両方を尋ねる用法ですね。
このように「के」と「कस्तो」が二つ並べて使用された場合でも、自然な日本語訳としては「どうなのか」となるでしょう。言い方によっては、「一体どういうことなんだ」というような訳が当てはまる時もあります。相手に対する不信感や反感がある場合は、「के हो? कस्तो हो?」と分けて尋ねることの方が多いようですが、いずれにしても口調次第です。
「के-कस्तो」と共に使われる動詞は「छ」に限定されているわけではありません。
के-के हुन्?
今度は「के」が二回使われています。そして、動詞は複数形主語に対応する形になっているところにも注目してください。会話においては単数形主語に対応する「हो」や「छ」が用いられることもありますが、基本は複数形主語に対応する動詞です。
この表現は、字義的には「何何か」となり、複数の回答を求めている質問です。
例えば、「तपाईंलाई मन पर्ने खानेकुरा के-के हुन्?」という疑問文は「好きな食べ物は何ですか?」という質問ですが、「तपाईंलाई मन पर्ने खानेकुरा के हो?」との違いは、複数の答えを期待しているところにあります。
同様に、「त्यहाँ को-को छन्?」(そこには誰がいますか?)という質問や、「तपाईं कुन-कुन देश घुम्नुभएको छ?」(あなたはどの国に行ったことがありますか?)という質問も、同じ疑問詞を二つ続けることで、複数の回答を期待しているということになります。
婉曲表現としての疑問文
ネパール語には、疑問文の形を取っていながら、実は疑問ではない表現があります。日本語でも、例えば京都でお茶を飲んでいくか尋ねられたなら「お引き取りください」という意味に理解しないといけない、といった話がありますね。婉曲表現としての疑問文とはこういうことです。
कहाँबाट आउनुभयो?(どこから来ましたか?)
この疑問文は、表現そのものは「どこから来たんですか?」です。電話であれば、「कहाँबाट हो?(どこからですか?)」と尋ねられることもあるでしょう。
ですが、これらの質問が見知らぬ人に対して向けられた場合、そのほとんどは地理的な出発地点を尋ねているのではありません。この質問の意図するところは、「訪ねてきた目的は何か」、「どんな組織(企業・団体)の人なのか」といったことです。
知り合いに対して「कहाँबाट आउनुभयो?」と尋ねた場合には、状況にもよりますが、字義どおりの質問であることも多々あります。
खाना खानुभयो कि?(食事は済みましたか?)
これは、「食事は済みましたか?」と尋ねています。相手に対する個人的な関心を向ける質問として好んで用いられ、会話の初期においては一種の挨拶の代わりにもなっています。ですが、この言葉がいつ発せられたかによって、コミュニケーションにおいて別の意味を持つことがあります。
まず、前述のように会話の初めころに尋ねられた場合です。これは文字どおり、すでに食事を済ませたかどうかを尋ねています。返答は、「खाएँ।(食べました)」「खाँदै छु।(食べている所です)」「अब खाने।(これからです)」「एकछिनमा खान्छु।(しばらく後に食べます)」などです。そして、相手に対しても「अनि तपाईं?(あなたは?)」「तपाईं पनि खानुभयो?(あなたも食べましたか?)」と尋ね返すのが良い礼儀です。
意識しておくと良いのは、会話の終わりごろに(あるいは、日本人にとっては突然に思えるタイミングで)「अनि खाना खानुभयो कि?」と尋ねられる場合です。文字どおりの意味とするべき返答は変わりませんが、この場合には「(そろそろ話題もなくなったから)この辺にしておこう」という雰囲気も含まれています。
ネパール人とネパール語でコミュニケーションを取ることが多い方は、このやりとりの後に(特に電話での)会話が終わるという経験をよくされるのではないでしょうか。
चिया खानुहुन्छ?(お茶を飲みますか?)
元来もてなし好きのネパール人。お客さんに対してはお茶を出すのが礼儀とされていますが、「चिया खानुहुन्छ कि?」という質問には注意が必要です。
おいしいネパールティーですので思わず「はい」と答えてしまいそうになるかも知れませんが、この質問に対しては「いいえ」と断るのが無難です。
この質問が、「そろそろお引き取りいただけませんか?」という意味で用いられることがあるからです。
本当にお茶を出したいと思っていれば、お客さんにわざわざ何も尋ねることなく出すのがネパール流です。あるいは、「いいえ」と断られた場合でも「いやいや、飲みましょうよ」と友好的に言いながらお茶の準備を始めます。
「いいえ」という答えに対して、とりあえずは「किन? खाऔँ न।」(どうして?飲みましょうよ)と応じるとしても、実際に淹れ始めないのであれば、それ以上の長居は歓迎されていないと理解した方が良いでしょう。
とはいえ、コミュニケーションです。単に相手の意向を確認したくて質問する、ということもあります。「चिया खानुहुन्छ?」と尋ねられたからといってすぐにおいとましなければ、と毎回焦る必要はありませんが、こういう意図の場合もあるということを覚えておきましょう。
相手をからかうための疑問文
「相手をからかうための」としましたが、それだけではありません。皮肉ったり反感を示したりする時、また、驚きを表わす時や自分に関して冗談めいた表現をする時や照れ臭そうに言う時にも用いられます。訳としては、「(まさか)…じゃないよね!?」「(まさか)…なのかな!?」といった感じです。
それが、「…कि क्या हो?」というものです。気持ちとしては最後は「!?」にしたいくらいですね。
例えば、「तिमी हिरो भयौ कि क्या हो?」(まさか君ヒーローにでもなったのかな!?)といったような表現です。
自分に関して言う時は、「म पनि अलिअलि जान्छु कि क्या हो!?」(私も少しは理解しているってことかな)といったように使用します。
「क्या」というのは、ネパール語の「के(何)」に該当するヒンディー語の単語です。「के」を用いて「…कि के हो?」という言い方もできますが、この時の方が「क्या」を使う時に比べて真面目な感じになります。
挨拶で使われる「के छ?」という疑問文
ほとんどの場合、ネパール語の学習を始めて「नमस्ते」の次くらいに学ぶのが「सन्चै हुनुहुन्छ?(お元気ですか?)」という挨拶です。
ところが、実際にネパール人同士のコミュニケーションを見ていると、「के छ?」と尋ねていることが多いことに気が付きます。直訳すると「何がありますか?」です。これは、「तपाईंको हालखबर के छ?」という疑問文の前半が省略されたものです。
「हालखबर」とは、近況のこと。
直訳すると「あなたの近況は何がありますか?」。「近況どうですか?」「最近どうですか?」と尋ねて挨拶するというわけですね。「के छ हालखबर?」と倒置されることもよくあります。
返答はほぼ定型文化されていて、「ठीक छ।(順調です。)」と答えます。「ठीकै छ।(ぼちぼちです。)」としたり、「एकदम ठीक छ।(とてもいいですよ)」としたりすることもあります。時折用いられる「बचेको छु।(生きています)」と言うのは、冗談ぼかした返答です。
ちなみに、この挨拶を目上の人に向かって使用することはほぼありません。やはり、多くの場合目上の人には「सन्चै हुनुहुन्छ?」と尋ねます。目上の人の近況を尋ねたい時には、「तपाईंको हालखबर के छ?」と省略せずに尋ねます。そして、「के」よりも「कस्तो」が用いられることが多いようです。
「क छ?」という挨拶は、親しい間柄や、目上の人が目下の人に対して用いる表現ですね。
疑問詞が使われても疑問文にならない用法
さて、ネパール語においては疑問詞が文中に存在しているからといって必ずしも疑問文であるとは限りません。
他にもありますが、幾つかの例を見ていきましょう。
कस्तो राम्रो!
これは、「なんと素晴らしい!」という感嘆表現です。疑問詞が感嘆表現に用いられるのは、英語の「How great!」に似ていますね。
कति राम्रो!
これも感嘆表現として用いられます。直訳すると「いくら素晴らしい!」です。元々数を尋ねる「कति」が用いられていることから、別の何かと比較して用いられることが多いです。「AよりもBの方が『कति राम्रो』だ」、と言った感じです。
それで、相手から「धेरै(とても)」と言った返答があることがあります。
कति हो कति
直訳すれば「いくつですいくつ。」数が多くて数え切れないということを言う表現です。「कति छन् कति।」という言い方もできます。
कता कता
直訳すれば「どちらかどちらか」。「どことなく」や「なんとなく」という意味で用いられます。「कता कता चिन्ता लाग्छ।(なんとなく心配だ)」と言った風に使われます。
कता हो कता
直訳すれば「どちらですどちら」。何かとの差が大きくて比較にならない程だ、ということを言う表現です。そもそも「कता」は方向を尋ねる「どちら」という疑問詞です。「कता हो कता」ということで、差が大きすぎて把握できる範囲にない、ということですね。
「सृष्टिकर्ता त हामी भन्दा कता हो कता महान् हुनुहुन्छ।(創造者は私たちよりはるかに偉大であられる)」といった具合で使用されます。
一方で、もう少し字義に近い意味合いで用いられることもあります。誰かの向かった先を尋ねられて答えたくない場合などに「कता हो कता, मलाई थाहै छैन।」と答えることで、「どこだかさっぱり。全然知りません。」という意味になります。‟把握できる範囲にない”ということですね。
कहिले हो कहिले
これに似た表現として、「कहिले हो कहिले」というものがあります。直訳は「いつですいつ」時間の点で把握できる範囲にないことを言います。ただし、何かと比較して勝っていることを意味することはありません。単純に、時間の点で把握できないということを言います。
例えば、「ए, त्यो त कहिले हो कहिले। बिर्सिसकेँ।」(あぁ、そんなはいつの事だったかすっかり忘れてしまいましたよ。)といった表現です。将来に関しても「一体いつになることやら」と言った意味で使用できます。
कहाँ कहाँ
直訳は「どこかどこか」。物理的もしくは比喩的な場所に関して現在地から遠いことを表現します。
例えば、「अहिलेसम्म त कहाँ कहाँ पुगिसक्थेँ नि!」(今頃はもっと違う場所に到達していたはずだよ!)といった表現があります。この場合の「場所」とは、文脈によって、文字通りの場所のこともあれば、立場やレベルなどの比喩的なものである場合もあります。
「यो कुरा कहाँ कहाँ पुगिसक्यो!」という表現は、文脈によって範囲を言う場合と程度を言う場合とがあり、「この話はもう広く知れ渡ったよ!」と「この話はとんでもなくやっかいなことになってしまった!」の二つの訳があり得ます。
「तपाईं त कहाँ कहाँ घुमिसक्नुभएको रहेछ है।」(あなたはたくさんの場所を訪れたことがあるんですね!)というのも一例ですが、「कहाँ कहाँ」は疑問文でも用いられることがあります。この例文に関連して考えると分かりやすいと思いますので、ここで触れておきます。
それは「तपाईं कहाँ कहाँ घुम्नुभयो?」というような疑問文です。これは、前述の「के-के हुन्?」に似た用法で、複数の回答を想定(期待)した疑問文となっています。訳は「これまでどこを訪れたことがありますか?」となりますね。
कहाँ हो कहाँ
前述の「कता हो कता」や「कहिले हो कहिले」と似たもので、「कहाँ हो कहाँ」というものもあります。直訳すると「どこかですどこか」です。これも、「कता हो कता」とは異なり、何かと比較して勝っていることを意味することはありません。単純に、場所の点で把握できないということを言います。
के के भइसक्यो।
「何」を意味する「के」を二回続けることがあります。すでに「के-के हुन्?」の箇所でも触れられていますが、これによって「複数」という要素が生じてきます。何かが色々ある、という意味が伝わります。
例えば、「के के भइसक्यो।」という表現は「さんざんなことになった」といったような意味を伝えます。
「कहाँ」独特の用法
最後に一つ触れておきたいのは、「どこに」を意味する「कहाँ」にある独特の二つの用法についてです。一つ目は、「絶対に…はずはない」ということを表現する用法です。
例えば、「कहाँ त्यस्तो!」といえば、字義的には「どこにそんな!」ですが、「そんなことはあり得ない!」という意味になります。「कहाँ मिल्छ र?」は、字義的には「どこで良いとされるのか?」ですが、「いいわけないだろう」という意味になります。
一語だけで「कहाँ!」と言って、「そんなわけない」という意味を伝えることもできます。
もう一つの用法は、名詞の後ろに「कहाँ」がつくものです。例えば「तपाईंकहाँ」。「あなたの所に」という意味になります。この用法では、疑問詞的な役割は完全に消滅しています。
まとめ
ネパール語の疑問文についての疑問は解決したでしょうか。ますます疑問が増えた、とならないように、ぜひ何度も読み返して一つ一つ理解を深めていっていただければと思います。
それでは、今回のまとめです。
- 修辞疑問文は「र?」 反対の答えを想定(期待)しています
- 「推量+र?」は反意の期待度が弱まっている
- 「त?」は前の部分を強調している
- 「नि?」は念押し でも「नि」≠「ね」
- 「के भयो?」は「どうなった?」「どうした?(何があった?)」
- 「कस्तो भयो?」は、「どうなった?」
- 「के-के हुन्?」では複数の答えが期待されている
- 疑問文の体をして実は婉曲表現である場合もあるので注意!
- 「कि क्या हो?」を使う理由は、からかいや反感、驚き、照れなど様々
- 「के छ?」は挨拶代わり 親しい相手に使おう
- 疑問詞が使われていても疑問文にはなっていないことがある
- 「कहाँ」は「ありえない」ことを伝えるためにも使われる
次回は、ネパール語の推量表現についての解説です。理解が当て推量にならないよう、しっかり押さえましょう。お楽しみに!
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