
合同会社アジア・パブリック・インフォメーションがお届けする、本気でネパール語を習得したい人のためのネパール語解説ページ。今回は、ネパール語の否定表現に関する解説の第四回です。否定表現についてはひとまずこれで最後になります。前回は、ネパール語の否定表現を並列する用法や、全部否定、「पनि」の用法などを扱いました。今回は、二重否定、「~だからと言って、…ではない」といった表現、強い否定などです。では、始めましょう!
内容は以下のとおりです。
【目次】
- 二重否定
- 強い否定
- 「~というわけではない」という否定表現
- 「अहँ」と「नाईं」はどう違うのか
- 「はい、要りません」の「はい」は英語では「No」。ネパール語は?
- 「न」で始まる否定的な意味の形容詞
- 否定形を使って禁止を表わす
- 「होइन?」「होइन नि?」「होइन त ?」「होइन र ?」
- 突然否定形から始まる「होइन, के भयो?」
- まとめ
この記事に登場する例文
二重否定
ネパール語にも二重否定が存在します。その中でもさらに詳細に目を向けると、「~ないわけではない(なくはない)」という表現と、「~ないでは済ませられない(やらざるを得ない)」という表現、の2つがあります。それぞれに分けて見ていきましょう。
「~ないわけではない」
まず例文として、「映画を見なくはない」という文を考えましょう。
ネパール語では、一回目の否定を「”न”+現在分詞」の形で表現し、2回目の否定を動詞の否定形活用で表現します。
例文は、以下のとおりに訳せます。
फिल्म नहेर्ने होइन।
「見る」という動詞「हेर्नु」が現在分詞の形を取り「हेर्ने」になり、それに否定を意味する「न」が付いています。「見ない」ですね。これを、「हुनु」の否定形「होइन(でない)」で否定しています。直訳すれば、「見ないでない」となります。
この表現をちょっと深堀りしてみましょう。日本語でも「映画を見ないわけではない」、「映画も見なくはない」この表現は言わんとしていることは同じですが、言葉そのものは違いますね。これと同じことが、ネパール語でも生じます。以下の4つは、使用されている単語は異なっていますが、どれも同じことを言おうとしています。
फिल्म नहेर्ने चाहिँ होइन।
「चाहिँ」とは、複数の選択肢の中から特定のものを指す(限定する)時に使う言葉です。特定されるものは、直前の単語です。例えば、「यो हो।」と言えば単に「これです。」と言っている表現ですが、「यो चाहिँ हो।」と言うと、幾つかある選択肢の中で「これ」と限定して(特定して)言っている表現になります。
この「चाहिँ」が「नहेर्ने」の後について、「見なくは」「見ないわけでは」という意味を伝えます。
फिल्म नहेर्ने त होइन।
「त」は直前の語や語句、文を強調する語です。
「नहेर्ने」の後について「見なくは」「見ないというわけでは」という意味を伝えます。
फिल्म नहेर्ने भने होइन।
この場合の「भने」は、直前の話題「(について)言えば」という意味です。直訳すると「映画を見ないということについて言えば、(そう)ではない。」となります。
繰り返しますが、ネイティブがこれらの表現を使用する時、意味するところに実質的な違いは生じません。唯一若干のニュアンスの違いがあるのは次の表現です。
फिल्म पनि नहेर्ने होइन।
前回考えたとおり、「पनि」は「も」です。それで、これはそのまま、「映画も見なくはない」という表現ですね。他の表現は「見る」ことが焦点ですが、この表現では「映画」に焦点があっています。とはいえ、やはり意味合いに特別大きな違いが生じるわけではありません。
फिल्म नहेर्ने पनि होइन।
とてもよく似ていますが、少し異なっているのはこの表現です。「映画を見ないということでもない」
過去分詞も使える
さて、過去のことを言いながら二重否定したいときがあります。「映画を見なかったわけではない」というような表現です。これは、現在分詞のところを過去分詞「~एको」に変えれば良いだけです。
त्यो फिल्म नहेरेको होइन।
現在分詞のときと同じように、「त्यो फिल्म नहेरेको चाहिँ होइन।」,「त्यो फिल्म नहेरेको भने होइन।」,「त्यो फिल्म नहेरेको पनि होइन।」と言った表現も可能です。
「~ないではいられない」
続いて、二重否定の2パターン目、「~ないではいられない」「~ないでは済まない」という表現を考えましょう。例えば、「映画を見ないではいられない」といった表現ですね。
これには、「~していられない」の「して」の部分を否定形にします。「~して」は接続形(連用形)「~एर」ですので、この先頭に否定の「न」を付けます。すると「~しないで」となりますね。
例文は、फिल्म नहेरेर बस्न सक्दैन।※となります。ですが、実際の会話ではこの場合は「एर」の短縮形である「ई」が使われることが普通で、फिल्म नहेरी बस्न सक्दैन।となります。これが基本形です。
ですが、「एर」の形が好まれることもあります。そしてその場合は、「त」を伴うことが多いようです。例えば、「त्यो फिल्म नहेरेर त हुँदैन।」といったような形です。「その映画見なきゃ話しにならないよ」というようなニュアンスが伝わります。「見る」ということではなく「その映画」に重きを置きたい時には、「त」の位置が「फिल्म」の直後に移動します。
※この文脈では、「बस्न सक्दैन」の部分を「हुँदैन」とすることもできます。
強い否定
ここからは否定の度合いが強い表現について考えていきます。日本語の場合は「決して」や「絶対に」という単語を使って否定の度合いを増すことができます。ネパール語にもそのパターンがあります。「कहिल्यै」や「कसैलाई」といった強意語を使うパターンで、全部否定のことです。これについては、前回の記事で解説したとおりです。
でも実は、ネパール語の強い否定にはもう一つ、動詞を変化させるパターンもあります。
動詞を変化させるパターン
このパターンはネパール語特有のものです。意味としては「絶対に…ない」や「あるわけがない」というものですが、表現の仕方はネパール語ならではと言えるでしょう。まず日本語で表現を確認すると、「やる時でもやらない」、「良い時でも良くない」、「食べる時にも食べない」とったような表現になります。
時間的な要素が入ってきます。
「私は映画を絶対に見ない」という例文を考えましょう。ネパール語では次のようになります。
म त फिल्म हेर्दा पनि हेर्दिनँ।
「हेर्दा」というのは、「हेर्नु(見る)」の変化形で、「見る時」という意味です。これに「पनि(も)」を付けて、「見る時にも」という意味になります。その後「हेर्दिनँ(見ない)」と否定することで、「見る時にも見ない」=「絶対に見ない」となります。
これと共通する表現と考えることができるもので、同じ意味合いで使用されるのが、次のような表現です。
म फिल्म त हेर्दै हेर्दिनँ।
「हेर्दै」は「हेर्नु」の進行形と同じです。字義的には「見ている時に見ない」という表現で、「絶対に見ない」という意味を伝えます。
考えてみると、全部否定の強意語にも「いついかなる時にも」や「一回と言えど」という意味を伝える「कहिल्यै」や「पटक्कै」というものがあり、やはり時間的な要素が含まれていますね。これを使って否定することで「絶対にない」という意味になっているわけです。
~というわけではない
続いて、「こういうわけではない」という表現を考えていきましょう。例えば、「映画を見てはいけないというわけではない」というような表現がこれにあたります。
これを言う時には、「言う」という動詞「भन्नु」の現在分詞「भन्ने」を使用します。「というわけ」の「いう」がそのまま表現されていますね。そして、これを否定する「छैन」か「होइन」を後ろに続けます。
上の例文はこうなります。फिल्म हेर्नु हुँदैन भन्ने छैन।
「भन्ने छैन」と「भन्ने होइन」の使い分け
では、「भन्ने छैन」と「भन्ने होइन」はどう違うのでしょうか。ネパール語学習者にとって理解があいまいになりがちなポイントだと思われます。ここでしっかり押さえましょう。以下のとおりです。
~भन्ने छैन। | ~ということはない。 |
~भन्ने होइन। | ~ということ(を言っている/意味しているの)ではない。 |
動詞「हुनु」についての記事「主語に応じたネパール語動詞の変化②—ネパール語の”be動詞”「हुनु」の変化 」にて解説しているとおり、「छ」は、ある状態であることを言ったり、存在を表わしたりします。「छैन」はその否定形です。それに対して、「हो」は主語となる名詞「です」という意味です。A B हो।と言えば、A=Bと言っていることになり、イコールに該当するのが「हो」である、とも言えるでしょう。「होइन」はその否定形ですので、記号で表すなら「≠」となるでしょう。
したがって、「छैन」の方はまさに「無い」と言っているわけです。このことを意識していると、両者の違いが理解しやすくなるのではないかと思います。
感覚でつかみやすくするために、幾つかの例を挙げてみたいと思います。
~भन्ने छैन। | ~भन्ने होइन। |
---|---|
毎日ダルバートを食べなければいけないということはない。 | ネパールではダルバートが食べられると言っても、毎日必ずダルを食べると言っているわけではない。 |
別に禁止されているというわけではない。 | ここで言っているのは絶対禁止だという意味ではない。 |
そうだとしても、自動的に失格になるわけではない。 | 自動的に失格になりますよ、という意味ではありません。 |
100%ありえないというわけではない。 | 100%ありえないと言っているのではありません。 |
もう立ち直れないということはない。 | 挫折を経験するということは、立ち直れないという意味ではありません。 |
決して(必ずしも)~ないというわけではない
こうして考えてくると自然と気が付いた方もおられるかも知れませんが、この「भन्ने छैन」や「भन्ने होइन」は、強意表現や全部否定と親和性が高く、よく一緒に用いられます。具体的には、「कहिल्यै」「कसैले」 「पक्कै」 などの単語が用いられます。
「決して~ないというわけではない。」や「必ずこうなると言っているのではない」と言ったような表現になりますね。
~だからと言って、…ということにはならない。(というわけではない。)
もう一つ、「भन्ने छैन」と親和性が高く、よく一緒に用いられる表現に、「~だからと言って、」という前置きがあります。その前置きの後に、「…ではない」という否定が続きます。
この「だからと言って」という部分には、動詞の進行形+「मा」という形が用いられます。「मा」とは日本語の「於ける」に対応する語で、場所や位置を意味します。場所や位置とは、物理的な意味に限定されません。日本語の「於ける」と同じです。「この文脈において」や「この状況において」というときにも「मा」が使用されます。
それで、動詞の進行形にこの「मा」を付けることで、「~していることにおいて」という意味合いになります。その後に否定文が来ることにより、この部分は、「~しているとしても」「~したからと言って」という意味になります。例文で考えましょう。
例文)ネパールに住んでいるからと言って、自然とネパール語も身に付くというわけではない。
→ नेपालमा बस्दैमा नेपाली बोल्न पनि आफै सिकिन्छ भन्ने छैन।
「बस्नु(住む/座る)」の進行形「बस्दै」に「मा」が付いていますね。文末は「भन्ने छैन」です。
「अहँ」と「नाईं」はどう違うのか
日本語の「いいえ」、英語の「No」に該当する単語がネパール語には2つ存在します。それが、「अहँ」と「नाईं」です。例えば、「いいえ、そうではありません」という時に、「अहँ, त्यसो होइन।」と言います。ただ「अहँ।」と言うだけでも、否定の意味が伝わります。
「नाईं」というのは、「अहँ」の代わりにネパール東部では子供がよく使う表現ですが、西部では大人も普通に使用します。ヒンディー語では「नाहीँ」と言いますし、その影響からか、ネパールのインド国境地方で話されている言語によっては、「नाईं」しか使用されないこともあります。
「नाईं」だけにある用法
上記の通り基本的には「नाईं」と「अहँ」は同じ意味になりますが、「नाईं」にしかない独特の用法もあります。主にネパール西部や南部で使用される用法です。
例えば、「नाईं,नाईं।」と2回続けて言う言い方です。「अहँ,अहँ」とネイティブが続けて言っているのは聞いたことがありませんが、「नाईं」は続けて使用されます。「違う違う!」といったような意味合いです。
また、動詞の代わりに使用されることもあります。例えば、「हो कि होइन?」という疑問文。ネパール語ネイティブが普通に使用する、「はいかいいえか?」と同意を迫る表現ですが、「होइन」の代わりに「नाईं」を使って「हो कि नाईं?」と言えます。また、「食べますか食べませんか?」と尋ねる時に、「खानुहुन्छ कि खानुहुन्न?」と尋ねる代わりに「खानुहुन्छ कि नाईं?」と言ったりします。「अहँ」はこういう使用の仕方はされません。
「はい、要りません」の「はい」は英語では「No」。ネパール語は?
ここでもう一つ考えておきたいことがあります。日本語では、「これ要りませんか?」と尋ねられて「要らない」と答える場合、その前には「はい」という肯定の返事が来ます。日本語の場合、自分がこれから口にする返事ではなく、相手の発した「要りません」という言葉(想定)を肯定することにより、「要らない」という自分の意志を表わしています。逆に、「要りますか?」と尋ねられた場合は、相手の発した「要ります」という肯定形を否定して、「いいえ、要りません」と返事をするという文法です。
これに対し、英語では、「Yes」ではなく、「No」と言いますね。そのまま日本語に直すと「いいえ、要りません。」となります。英語の場合、相手の発した言葉には影響されず、これから自分が口にする「要らない」という意思を言葉にします。それで、否定の「No」が用いられるようです。
ネパール語はどうでしょうか。英語と同じです。「これ要りますか?」と尋ねられても、「これ要りませんか?」と尋ねられても、「要らない」のであれば、「अहँ」と答えることになります。「अहँ, चाहिंदैन।」「अहँ, पर्दैन।」といったような具合です。
「न」で始まる否定的な意味の形容詞
前々回の記事でも考えたように、ネパール語の否定の基本をなすのは「न」の文字です。この文字が付くのは動詞だけに限定されていません。形容詞にも付くことができ、それによって肯定的な意味の形容詞を否定的な意味の形容詞に変化させます。
例えば、良いという意味の「राम्रो」に「न」が付いた「नराम्रो」は「良くない/悪い」という意味になりますし、楽しいという意味の「रमाइलो」に「न」が付いた「नरमाइलो」という単語は「つまらない/不快な」という意味になります。美味しいという意味の「मीठो」という単語に「न」が付いた「नमीठो」は「不味い」という意味です。
この他にも「बे」や「निर्」と言った接頭辞がついて意味が逆になる形容詞があります。とはいえ、どれを付けても良いというわけではなく、この単語にはこの接頭辞、とパターンが決まっていますので、徐々に学習を進めていくしかないでしょう。ただし、 こいう構成になっているということを頭の片隅に置いておけば、知っている形容詞の頭に一文字ついている単語に出会った場合、その単語の意味を推測するのが楽になります。
否定形を使って禁止を表わす
さて、ネパール語の否定形には、禁止を表わす用法もあります。そのためには、「हुनु」の否定形である「हुँदैन」もしくは「होइन」が使われます。
「हुँदैन」ははっきりと、禁止であることを伝えます。正式な表現と言っても良いでしょう。それに対して「होइन」は少し砕けた表現で、親子や友人同士などで用いられます。
例えば、親が子供に「もう二度とこんなことしたらいけないよ」と教える時に「फेरी कहिल्यै यस्तो गर्ने होइन।」などと言います。日本語でも「もう二度とこんなことするんじゃないよ」という否定文は、禁止を意味しますね。ネパール語でも同じだということです。
「होइन?」「होइन नि?」「होइन त ?」「होइन र ?」
最後に、否定文を用いた修辞疑問文について触れておきたいと思います。「होइन」を用いた疑問文ですが、意味するところや期待している答えに違いがあります。
होइन?
単に「होइन?」とだけ尋ねれば「違う?」と尋ねているわけですが、ここでは何かの文の後に付け加える「होइन?」のことを言っています。
これは多くの人が使用する一種のクッション言葉のようなもので、相手を次の文に備えさせる役目を果たします。敢えて日本語に直すなら「いいですか?大丈夫ですか?」というような意味になりますが、むしろ文全体を「これってこうじゃないですか~」と現代口調に訳した方が正しく意味合いが伝わるでしょう。例えば、「म त धेरै खाना खान्छु नि,होइन?」と言ったりします。字義訳すれば、「私はたくさんご飯を食べます。いいえ?」ですが、「私ってたくさん食べるじゃないですか~」や「僕ご飯たくさん食べるんですよね」と言っているわけです。
相手の返事は別に期待されていません。
そして、この文は、その後に続く言葉のための前置きとして使用されることが多いです。
「म त धेरै खाना खान्छु नि, होइन? अस्ति त ३ चोटी थापे पनि अझै पुगेन!」(私ってご飯たくさん食べるじゃないですか。この前なんて3回お代わりしてもまだ足りませんでした!)
होइन नि?
これは、相手に確認することを目的とした表現です。日本語訳は、「違いますよね?」です。期待している答えは、「होइन」です。つまり、「違うよ」という否定の答えです。
होइन त?
これは、念押しです。「(こうですよね。)違いますか?」というような表現です。期待している答えは、「हो」です。つまり、「そうです」という肯定の返事を期待している表現です。逆に、「हो त?」と尋ねた時には、「होइन」という否定の答えが期待されています。
होइन र?
これも、念押しで、「होइन त?」と似ています。期待されているのは、「हो」という答えですが、「होइन त?」が念押しの気持ちが強いのに比べて「होइन र?」は思考を促す意図が少しだけ強いと言っていいかも知れません。もちろん、口調にも左右されるところです。この違いは、「हो र?」という肯定形の疑問文の時の方が実ははっきりしています。これには「そうなの!?」という驚きや疑いの気持ちがあり、「होइन」という否定の答えを期待した疑問文となっています。
突然否定形から始まる「होइन, के भयो?」
この他にも、突然否定形から始まる表現があります。「होइन, के भयो?」というような表現です。「के भयो?」というのは「どうした?」という意味です。
字義的には「いいえ、どうした?」となりますが、日本語でも、ちょっと驚きの感情を伴って「いや、どうした?」と尋ねることがありまね。この場合の「होइन」は、この「いや」と同じです。
まとめ
それでは、「ネパール語の否定表現のディールに迫る-2」をまとめてみましょう。
- 二重否定には2種類。「न現在分詞(過去分詞)+否定形」と「न接続形+否定形」
- 「चाहिँ」「त」「भने」「पनि」が付くことも
- 強い否定にも2種類の形。強意語を使うパターンと、動詞の形を「-दा पनि」や「-दै」に変化させて否定するパターン
- 「~というわけではない」もこれまた2種類。「~भन्ने छैन」と「~भन्ने होइन」の違いをおさえよう
- 「~というわけではない」は強い否定と親和性が高く、よく一緒に使われる
- 「~だからと言って、…ということにはならない」に登場する「-दैमा」という表現に慣れよう
- 「नाईं」は基本的に「अहँ」の代用。地方によっては「नाईं」が主流。「नाईं」だけにある用法もおさえておこう
- 「はい、要りません」の「はい」は「अहँ(नाईं)」
- 「हुँदैन」だけでなく、「-ने होइन」でも禁止を表わせる
- 「नराम्रो」「नरमाइलो」「नमीठो」など、「न」を付けることで否定的な意味になった形容詞がある
- 「होइन?」「होइन नि?」「होइन त?」「होइन र?」という疑問文はそれぞれ、期待されている返事が異なる
- 日本語と同様、突然「होइन」から始まる疑問文もある
否定形は、これで最後です。なかなかボリュームがありましたね。このことはきっとどなたも否定なさらないことでしょう。次回は、ネパール語の疑問文について考えていきたいと思います。
お楽しみに!
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