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【中国コラム】中国の冬は「火鍋」を食べてあったまろう

記事公開日: 2020年12月21日

中国の冬は地域によって寒さの度合いは違いますが、日本とほぼ同じで気温が低くなり、北方では零下30度前後になるところもあります。

今では日本でも人気のある火鍋は中国人にとって冬の鉄板料理です。

今回はそんな火鍋の食べ方などを紹介したいと思います。

火鍋とは

火鍋は中国語でフオーグオーと読みます。

作り方は日本の鍋料理とほぼ同じで、食べやすい大きさに切った食材をスープで煮込みながら食べる料理を全般的に火鍋と呼びます。

モンゴル地方の人たちが鉄製の鍋で羊肉や牛肉を炊いて食していたものが全国に広まり、その後、宮廷料理としても発展していったと言われています。

その歴史はとても古く戦国時代、清明時代からすでに庶民に親しまれていたとされているようです。

鍋ものというと冬の料理と感じますが、実は中国人は季節関係なく火鍋を食べます。

食事をともにすることが親しくなった証ととらえる傾向があるので、よく会食を開くのですが、大人数で集まると火鍋になることも多く、老若男女問わず愛されている料理のひとつです。

火鍋の種類

火鍋というと真っ赤なスープを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。

もちろん、唐辛子をたっぷり使った辛いスープの火鍋もあり、四川省辺りや南方の人たちが主に食べます。

でも実は四川省以外で食べる真っ赤な火鍋は見た目ほど辛くない事が多く、本物の火を噴くほど辛い火鍋は本場でしか味わえません。

他にもトマトベースの甘いスープや、生姜やクコの実などでダシを取った薄味のスープ、海鮮味のものなどもあって、火鍋の種類はとても豊富なんです。

日本のしゃぶしゃぶのようなタイプもあります。

火鍋のスープは中国語で锅底(グオディー)と呼ばれ、スーパーなどで出来合いのものを手に入れることができ、人気チェーン店のスープなども売っているのでお土産にもオススメですよ。

鍋の形

現代では、鴛鴦(おしどり)鍋と呼ばれる2種類のスープを同じ鍋で食べられるように仕切りがある鍋や、鍋の真ん中に丸い仕切りがありそこで薬草スープを一緒に煮込むタイプの鍋が一般的に使われています。

でも、それぞれその土地によって鍋の形が違ったり料理の作り方が違ったりもするんです。

例えば、北京の火鍋は銅制の鍋を使い、鍋の真ん中に煙突のような穴の開いた筒がありそこに木炭を入れて加熱します。

スープは薄味が主流でお肉をしゃぶしゃぶしてからタレをつけて食べます。

他にも、鎖で天井から鍋をつるしながら火にかけるといったユニークな食べ方をする地方もあります。

火鍋

(鴛鴦鍋。右側に浮いているのは唐辛子。)

火鍋のタレ

火鍋は、基本的に胡麻ダレやオイスターソース、醤油、黒酢、ゴマ油、山椒油、XO醬、豆板醬などを自分の好みで調合してから薬味のパクチーやネギ、ニンニクを入れて作ったタレにつけて食べます。

スープがもともと濃厚な火鍋でも、少し辛味を緩和してくれるようなタレを付け合わせて食べたりして、味の変化をつけながら楽しむことが出来ます。

火鍋のタレ

(火鍋のタレ)

食材

基本は、羊肉と牛肉の薄切り肉を使います。

その他に白菜やレンコン、ジャガイモなど好きな野菜を入れます。

春雨、デンプンで作った面状のものやキクラゲなど、なんでも入れます。お肉や魚で作った練り物やエビ団子も人気の食材です。

豆腐で作られた食材も豊富で、湯葉を厚めに作って作られる食材が何種類かあり、中には高野豆腐に似たものもあります。

火鍋のたね

(火鍋のタネ)

火鍋の具材になるセンマイ(牛の胃)

(センマイ)

また、鶏や鴨の血に塩を入れて固めて豆腐状に切ったものを好んで入れる人も多いです。1編集部注:これは中国の食文化に関する事実を記したものにすぎず、弊社及び筆者はこれを推奨するものではりません。この情報は、習慣、嗜好、信条等の理由で血を食用にすることを忌避する方々にとって役立つことでしょう。(私は食べたことがないので、どんな味なのかわかりませんが…。)

激辛の重慶火鍋は牛肚(ニォウドゥー)と呼ばれる牛の胃の部位センマイを入れるのが特徴です。毛肚(マオドゥー)と呼ぶことも多いようです。

最後にどの火鍋も手打ち面や刀削麺など麺類で締めます。



1人火鍋

火鍋というと、大勢でわいわい食べるイメージですが、1人で楽しめる火鍋店もたくさんあります。

1人火鍋のチェーン店は回転レーンを使っているところが多く、火鍋の具材が回転ずしのようにレーンに乗せられて店内をぐるぐる回ります。

好きな具材を好きなタイミングで手に取って鍋に投入できるので楽しいんですよ。

火鍋に似た麻辣烫(マーラータン)

麻辣火鍋のもとにもなったと言われているマーラータンは、気軽に食べれる料理として人気です。

具材は火鍋とほとんど同じで、お肉やお魚、食べやすい大きさにカットしたレンコンや山芋、ジャガイモ、キクラゲ、白菜などの葉物野菜などです。

好きな具材と麵を選んで、スープで煮込んで食べます。

人気の有名チェーン店では基本的に練り胡麻ベースのスープが主流で、トマト味などもあります。

最近では、スープに変化をつけるお店も増えてきて、トムヤムクン味やカレー味のマーラータンもあったりと、中国料理も国際化が進んでいるんですよ。

日本で味わえる中国の火鍋屋さん「海底捞」

中国で大変人気のある火鍋チェーン店「海底捞(ハイディーラオ)」は2014年に日本にも進出しました。

現在では(2020年)新宿や大阪、幕張などに5店舗あるようです。

本場の味を試せるのでぜひ興味のある方は足を運んでみてくださいね。

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