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【中国コラム】中国の秋の味覚

記事公開日: 2020年10月22日

中国の秋には春節の次に長いお休み≪国慶節≫があり、国民のほとんどが帰省したり遊びに出かけたりします。

もちろん、みんなが楽しみにしている秋には、おいしい物もたくさんあります。そんな中国の秋の過ごし方を紹介します。

国慶節とは

毎年、10月1日が国慶節と定められていて、十一(シーイー)とも呼ばれます。

その後1週間ほど長いお休みが始まります。

2020年の今年は10月1日から8日までお休みになりました。

ただ今年はコロナの影響でお休みを短くした学校などもあり、少し変則的になったところもあるようです。

中国の興味深い連休制度

中国の春節や国慶節など長いお休みの前後は、仕事日が調整されて連休の間の祝日ではない日数を週末で補填します。

これは国で定められていて、调休(ティアオシユウ)と呼ばれ学校の授業にも反映されます。

なので、連休があるとしても全体の勉強時間や就業時間は実質ほとんど変化なしということになります。

例外的に、外国語学校や留学生に対しては宗教的な背景や風習などを考慮して週末は休みにするところも多いようです。

食欲の秋

中国も秋にはおいしい食材がそろいます。

ここでは秋の味覚をいくつか紹介しますね。

上海ガニ

活きのいい、中国の上海ガニ

秋の御馳走は、中国語で大闸蟹(ダージァシエ)と呼ばれる上海ガニです。

上海ガニとは湖などに生息する淡水蟹で、中国江蘇省蘇州市にある陽澄湖(ようちょうこ)産のものが、最も有名でおいしいと言われ、9月から11月が旬です。

サイズは卵2つ分くらいの大きさで、オスの方が一回り大きいです。

身は毛ガニくらいしっかりとした味がします。

メスには黄(フアン)と呼ばれる蟹味噌や卵がたっぷり入っていて濃厚な味わいです。

オスは味噌があまり入っておらず淡白な味で、身が多くて食べ応えがあります。

好みでどちらを食べてもいいのですが、おもてなしで出される時は大抵オスとメスを一杯ずつ食べるように用意されます。

伝統的な食べ方は酒蒸しにしたカニをそのまま食べるか、しょうゆベースのタレにつけていただきます。

甘栗

中国の甘栗

日本では天津甘栗として知られる甘栗は、中国語で板栗(バンリ―)と呼ばれ秋になると甘栗屋さんがいたるところで開かれます。

栗の産地によって味や食感がだいぶ異なり、河北省唐山市にある迁西(チエンシー)の栗がいちばん美味しいと言われています。

私の家の近所に一軒、秋だけ開くとても有名な甘栗屋さんがあって、この季節になると昼夜問わず長蛇の列が並んでいます。

中国の栗は日本産の栗と種類が異なり、渋皮がむきやすいのが特徴です。

甘栗のつくり方には二種類あって、石と一緒に窯で炒った甘栗と、炒った甘栗に砂糖を絡めたものがあります。

家庭では、生栗を茹でて食べたりもするのでスーパーや市場で簡単に手に入ります。

ザクロ

中国のザクロ

秋になると石榴(シーリォウ)と呼ばれるザクロが出回ります。

硬い皮をむくと、中に宝石のようにキラキラした赤い粒がたっぷり入っています。

粒の中には種が入っているので、口に含んでは種を吐き出さなくてはいけないのですが、最近は品種改良されて種なしのザクロが出回るようになりました。

贈り物としても喜ばれるので、化粧箱にきれいに詰めて売られていたりもします。

柚子

中国語で柚子(ヨウズ)と呼ばれる果物は日本の柚子とは全く違うものです。

大きさはバレーボールほどの大きさで、果実も一粒一粒が大きく、味はどちらかというとグレープフルーツをさらにあっさりとさせたようなさわやかな味です。

ちなみにグレープフルーツは中国語で西柚(シーヨウ)と言います。

中国の柚子(ヨウズ)

果実は赤色と白色のものがあり、赤色の方が甘味が強めです。

ナツメ

中国のポピュラーなフルーツ、ナツメ

ナツメは、中国ではとてもポピュラーなフルーツです。

秋に収穫される緑色のナツメは冬枣(ドンザオ)と呼ばれています。

冬枣は生のまま食べることができ、味と食感はすこし水分が少なめなリンゴのような感じです。

ほのかな甘みがあって、ポリポリサクサクとした食感は止まらなくなる美味しさです。

ちなみに日本でも購入することのできる赤いナツメ(红枣ホンザオ)は、冬枣とは違う種類で晩夏に収穫され乾燥させて食べます。

乾燥させたものをそのまま食べたり、白きくらげと一緒に氷砂糖で煮詰めてスープにして飲んだりします。

中国でも柿が食べられます。

日本のものとは品種が違うようで、甘みが少なく、一般的にジュクジュクに熟したものを食べます。

甘柿を干し柿にして食べるので、こちらの干し柿はとても大きく食べごたえがあります。

番外編

秋にはキンモクセイが一斉に開花します。

街路樹として植えられているところも多く、あま―い香りが街を包み込んで秋の訪れを知らせてくれます。

キンモクセイは料理の香り付けとしても使われ、キンモクセイジャムや、カモ肉のキンモクセイ煮込み、キンモクセイと餅団子のスープなどが作られます。

また、お菓子にも使われたりします。

まとめ

中国の秋は、新学期が始まる季節なのでとても賑やかです。ぜひ来られることがあったら中国ならではの果物など楽しまれてくださいね。

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