
沖縄の食文化 その2 沖縄の汁物
沖縄には食堂がたくさんあります。安くて、気軽に入れて、美味しいお店がたくさんあるので、外食は生活の一部になっています。
基本のみそ汁
よく見かけるのは、いわゆる「食堂」で、チャンプルーなどの定食も、そばも一通りそろっています。ボリュームもたっぷりでおなか一杯になりますよ。食堂のメニューを見ていると、「みそ汁」というメニューをよく目にします。みそ汁のおいしさは子供のころには分かりませんでしたが、疲れているときや寒い時などは本当にほっとしますね。日本のどこの地方でもみそ汁は一般的に食べられていますが、沖縄でも人気のようですね。沖縄のみそ汁は豆腐や野菜がたっぷり入った、ボリューム満点のみそ汁です。しかも、どんぶりのような器に入っていて、注文するとご飯などとセットの定食として出てくるのです。みそ汁はただの汁物というよりも立派なおかずになっているんですね。具材には葉物野菜が入っていることが多くて、レタスが入ることもあります。それに肉類やポーク(スパムなど)、玉子が入ることがあります。
別格のみそ汁「いなむるち」
みそ汁の中でも代表格なのは「いなむるち」または「いなむどぅち」です。お祝いの時などによく作られるそうですが、シイタケやこんにゃく、豚肉やかまぼこを入れた具沢山みそ汁です。具材と甘い白みそが、粕汁のような深い味わいを出して、とても美味しいですよ。
動物園の香り?
みそ汁のほかにも、沖縄ではボリュームたっぷりの汁物を楽しむことができます。たとえば「中身汁」が有名です。「中身」とはモツのことです。つまり豚の内臓を使った汁物です。これはみそ味にはしないようですね。
珍しいものが好きな方は「山羊汁」はいかがでしょうか。山羊の骨と肉を煮込んだ汁物です。スタミナがつくといわれていますが、臭いがすごいと言われており、好き嫌いが分かれるようです。単にマトンのような臭いがするという訳ではなく、動物園のような獣臭がして、食べた後も口や体から余韻が出てくるという人もいます。フーチバー(よもぎ)をトッピングするのは、臭い消しのためでもあるそうですよ。
もっと挑戦しやすいのは「イカ墨汁」です。真っ黒な見た目で、これを飲み干せるだろうかと思ってしまい、イカ墨パスタよりも食べにくそうに思うかもしれませんが、食べてみると臭みもなく、コクとうまみで箸が止まりません。
沖縄そばのお店で汁物のメニューを見かけることもあるので、ぜひ挑戦してみてください。
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