
移住計画:買い物編 その4
先回のコラムでは、スーパーの入口付近を覗いてみました。果物や野菜、そしてお豆腐コーナーですね。今回はもう少し奥まで行ってみたいと思います。
お魚のコーナー
スーパーを奥に進むと鮮魚コーナーになります。沖縄と言えば“海”です。マグロやカツオを始め、鮮魚コーナーは凄いことになっているんだろうなと期待して覗いてみますと、意外なことに普通な印象、あるいは寂しさすら感じるようなコーナーであることがほとんどです。期待が大きいからかもしれません。確かにマグロの塊肉をとても安く産地ならではの金額で購入することができるのですが、それは一般的な部位で、それほど上質の部分を安く売っている訳ではありません。マグロの良い部位はほとんど県外に出荷されて行くのだそうです。いわゆる青魚、サンマやアジ、イワシなどは、新鮮なものも干物もとても少ないです。ただ大きめのスーパーに行けば、沖縄以外のスーパーではなかなか見かけることがない青いブダイの「イラブチャー」やハタの仲間の「ミーバイ」、味噌汁や鍋物に好まれるハリセンボン「アバサー」なども売っていることがあるので、楽しむことができます。中でも「ミーバイ」は高級なのですが、とても美味しいと評判です。もし沖縄の魚を本格的に楽しみたいのであれば、公設市場や、漁港近くにある市場に行くのが一番です。見たこともないようなカラフルな海老や新鮮な魚たちをその場でいただくこともできます。本マグロなども安く購入できますよ。
充実のお肉コーナー
魚のコーナーの隣にはお肉のコーナーがありますね。「ウチナーンチュ(沖縄の人)」は、魚よりも肉の方を好んで食べるという人もいます。特に豚肉が人気です。「鳴き声以外はすべて食べる」と言われるほどで、「チラガー(顔の皮)」、「ミミガー(耳)」、内臓はもちろん血さえも料理に使われます※1。「ラフテー」と呼ばれる三枚肉の煮込みや、「ソーキ」と呼ばれるスペアリブの煮込み、「テビチ」つまり豚足の煮込みは、沖縄そばのトッピングにも人気ですよね。
ちなみに「ソーキ」には「本ソーキ」という肋骨付きのものと、「軟骨ソーキ」という、軟骨しか入っていないので煮込めばすべてがトロトロになる部位があります。筆者は沖縄に来てから「軟骨ソーキ」の大ファンになりました。沖縄県産豚のいろいろな部位が安く手に入るので、料理好きの方は豚肉のコーナーを覗くと楽しいと思いますよ。
次回ももう少しスーパーでお付き合いください。
※1 編集部注:これは沖縄の食文化に関する事実を記したものにすぎず、弊社及び筆者はこれを推奨するものではりません。この情報は、習慣、嗜好、信条等の理由で血を食用にすることを忌避する方々にとって役立つことでしょう。
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