
日本には、「電車」がない県が一つだけあるそうですが、どの県かご存知でしょうか?それは徳島県だそうです。でも徳島県には、鉄道も駅も踏切もあります。ナゾナゾのような話になってきましたが、徳島県の鉄道を走っているのは、ディーゼルエンジンで動くいわゆる「汽車」なのです。それで「電車」がない唯一の県です。では、沖縄はというと・・・。
踏切なし県
「電車」は走っていますが、「踏切」がない唯一の県です。またまたナゾナゾのようになってしまいましたね。沖縄県には「ゆいレール」というモノレールがあります。これは電気で動くので、「電車」が走っているということができます。しかし、モノレールには「踏切」がないのです。正しくは、運転免許試験場などにだけ「踏切」が試験用に設置されていますが、ノーカウントにしましょうね。
可愛いけど頑張っています、「ゆいレール」
東京に住んでいる方は、モノレールには馴染みがあることと思います。羽田空港と浜松町駅を結ぶ東京モノレールは羽田空港へのアクセスの要としての役割を果たしてきて、首都高速を走ると並走することもあります。他に比較的近年になって、東京西部を縦断する多摩都市モノレールも活躍しています。ちなみに、お台場に行く「ゆりかもめ」はモノレールのような印象がありますが、ゴムのタイヤで走る「新交通」であって、モノレールではありません。
話がそれてしまいましたが、東京のモノレールの印象をもって沖縄の「ゆいレール」を見ると、小さいっ!と感じます。たった2両の可愛い編成なのです。東京モノレールより、上野の空を可愛く走っていた今はなき上野動物園モノレールを懐かしく思い出してしまいます。
「ゆいレール」は、那覇空港を起点として那覇の中心部を通り、首里城近くまで行ける路線が2003年に開業し、渋滞がないことや眺望も素晴らしいことなどから人気を博してきました。インバウンドの来沖もピークになると、乗客の荷物もスーツケースなどで大きいということもあり、始発からラッシュ状態になっていました。乗り切れず、見送る乗客も発生することも珍しくない状況になっていたのです。それで、車両を3両編成にすることや高速道路の近くまで路線を延伸することなどが発表されました。すでに延伸した路線は開業しています。「ゆいレール」を高速道路の近くまで延ばすと、どのようなメリットがあるのでしょうか。単純にその近辺の住人に便利という事情ではなく、もっと壮大な視点を持った計画なのです。次回はそのあたりをご説明したいと思います。
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