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【インドコラム】インドの食材でできる!豚カツ、焼肉、お寿司

インドで入手可能な食肉用動物のイラスト

インドの食材でできる!豚カツ、焼肉、お寿司

インドでは「牛肉、豚肉」は食べないイメージをみなさんお持ちかもしれません。確かに習慣や宗教上の理由でそれらを食べない方は多くいらっしゃいます。ベジタリアンの方も多く、人口比率からみる食肉の「消費量」は確かに中国やアメリカに比べるとかなり少ないといえます。でも実を言うと「牛肉生産量」は世界的にみてもとても高く、インドは牛肉輸出量世界3位!2019年の世界牛肉輸出量は、ブラジル(231万トン)、豪州(174万トン)、インド(149万トン)の順になっています※1

つまりインドでも牛肉は生産されているのです…それもかなりの量です。インドのお肉やお魚事情について説明しつつ、インド食材で日本食を作った実体験などを紹介していきます。

※1 データ出典: 農畜産業振興機構 https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_001274.html#title1

(※編集部注記:新型コロナ感染拡大を受け、筆者はこの記事をインド国外で執筆しました。この記事はインド滞在中に見聞きしたことを基に、出国後に書かれたものです。)

まずはインドで食べられるポピュラーなお肉から

チキンとマトンはインドで最も大衆に好まれて食されるお肉です。マトンと言っても羊だけを指すのではなく一般的にインドでは山羊のことも含めて総称して「マトン」と呼びます。家庭ではカレーやビリヤニの具材、レストランのメニューでもよく見かけますしファストフードの食材としても使用されます。(インドのファストフードについては記事「インド化するためのファストフードチェーンの企業努力がスゴイ!」をご覧ください。) そのため鶏肉の唐揚げや照り焼きチキンなどは容易に作れます。

どちらもスーパーマーケットの食肉売り場や道端のお肉屋さんで購入可能です。

「道端のお肉屋さん」では生きたニワトリたちがケージに入れられており、選ばれたニワトリはその場で処理され数分後には袋に入れられた鶏肉を受け取れます。マトンの場合は処理された一匹がまるまる店内の天井から吊るされており必要な部位を必要な分だけ切り分けてもらいます。私たちは何度も利用したことがありますが、食あたりを起こしたことは今のところありません。やはりどうしても衛生面が気になる方はスーパーマーケットでの購入をお勧めします。

実体験①インドでいただくビーフカツ、牛肉の購入方法について

ある日インドで日本人の友人夫婦が食事に招待してくれました。「日本食を準備しておくよ!」とのことで期待して行ってみると、そこにはなんと揚げたてのカツが⁉︎それもビーフカツ⁉︎カツが食べられる嬉しさもさることながら、「牛肉ってインドでも買えるんだ!」という驚きの方が大きかったと思います※2

聞いてみると近くの市場で売られているというのです。実際に行ってみると本当に市場の一角に小屋がありその中で牛肉が売られていました。四方を壁に囲まれているため外から見てそれとわかるようには販売されていません。値段もとりわけ高いわけではなく、普通に売られているチキンやマトンとさほど変わりません。これで焼肉、牛ひき肉を使ったハンバーグなどを作ることができます。

※2 2021年現在、法律では牛肉食は禁止されていません。

インドで友人が作ってくれたビーフカツ!
(友人が作ってくれたビーフカツ!)

実体験②インドで作る豚カツ、豚肉の購入方法について

インドの友人と何気ない話をしていると「昨日の夕食はポークだった。お母さんの作るポーク料理は最高だ!」と言いました。インドの人は豚肉を食べない印象があった私は多少驚くも、どこで購入できるか教えてもらいました。その頃はインド生活が一年を過ぎ日本の味が恋しくなっていたため豚カツや角煮を作りたかったのです。

教えてもらった場所に行くと何軒も豚肉専門店が軒を並べているではありませんか。店内では豚肉の各部位から、冷凍のベーコン、ソーセージ、ハム、ケバブといった豚肉加工食品が売られています。ベーコンとトンカツ用に豚肉を切り分けてもらい購入。後になって気づきましたが、外国人向けのスーパーマーケットやファーマーズマーケット(牧場直営の販売所)でも豚肉や加工食品の購入は可能です。

実体験③インドでいただくシーフード、お寿司について

インドは言わずと知れた水産業が盛んな国です。ちなみに「えび」は世界屈指の漁獲量を誇ります。西部にはムンバイ、東部にはコルカタ、南部にはチェンナイなどインドの沿岸部に物流の主要都市があるためインドの内陸部にも毎日新鮮な魚が運ばれて行き各地の市場に並びます。今ではインターネットやアプリを利用して新鮮な魚を個人で注文購入し自宅へ発送するサービスも人気になっています。

私自身インドの内陸部の都市に住んでいたため鮮度の面が心配なために自分で生魚を調理したことはありません。でもインドで一度だけお寿司や刺身を食べた経験があります。それは友人が招待してくれたリッツカールトンホテルの日本食レストランでのことです。味はそこそこだったのですが、とにかく値段が高い!残念ながら手軽に楽しむには程遠い印象です。

インドでも朝の漁港市場では水揚げされたばかりの新鮮な魚を購入することができます。もしそれを使って調理し生食するならお手軽に楽しめるかもしれません。でも試される方は自己責任でお願いしますね。

まとめ

インドでも牛肉や豚肉を購入することは可能で、日本食を作ることも意外と簡単にできます。覚えておきたい点はそれらを食べるインドの人もいれば食べない人もいます。そうした料理は個人や家族で楽しむものであって、むやみやたらに他人に共有しないように注意が必要です。

インドの滞在が長くなればなるほど和食が恋しくなる機会はきっとあるはずです。インドの食材を使って日本料理に挑戦してみてはいかがですか。

※このコラムは画像を含め社外コラムニストから提供されたものであり、「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」編集部および合同会社アジア・パブリック・インフォメーションが内容の正確性・最新性を保証するものではありません。ただし、画像・文章の一部は編集部にて取得、あるいは加工、修正してある場合があります。また、コラム内で表現されている考えは当社の考えを代表しているものではありません。コラムニストの信頼性もしくは誠実さは十分に確認されておりますが、情報の利用は当サイトご利用者様ご自身の責任でお願いいたします。

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