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【インドコラム】インド化するためのファストフードチェーンの企業努力がスゴイ!

インドのファストフードを味わう子供たち

インド化するためのファストフードチェーンの企業努力がスゴイ!

インドにおいても外食産業,特にファストフードは若者を中心に人気を呼んでいます。ショッピングモールや空港内の施設には必ずと言っていいほど出店していますし、中規模の都市においても世界大手のフードチェーンはどんどん進出してきています。インドの一般大衆からしたら割高な価格設定のメニューにも関わらず支持されている裏では、インド地域の生活文化に合わせたメニュー作りや工夫があるようです。そうした特徴を中心に紹介していきます。

(※編集部注記:新型コロナ感染拡大を受け、筆者はこの記事をインド国外で執筆しました。この記事はインド滞在中に見聞きしたことを基に、出国後に書かれたものです。)

インドで展開しているファストフードチェーン

実際にどんなファストフードチェーンがあるかというと、例えばSUBWAY、McDonald、KFC、バーガーキング、ピザハット、ドミノピザなどは人気があるようです。場所によってはクリスピー・クリーム・ドーナッツ、タコベル(メキシコ料理)などの多国籍料理も進出してきています。

インドの人々は中華料理がみんな大好きでインド独自のチャイナファストフードのチェーン店は多くあります。

ベジタリアンが多いインドでは。。

宗教上または個人的な理由でベジタリアンが多いインドではファストフード店でも彼ら向けのメニューが多く準備されています。メニュー上のベジタリアン用の食品には緑のシンボルマークがついており見てすぐに識別することが可能です。ちなみに非ベジタリアン用の食品には茶色のシンボルマークがついています。ハンバーガーは肉の代わりに野菜コロッケや“パニール”と呼ばれるインドのカッテージチーズが使用されています。チキンナゲットの代わりにベジタブルナゲットがあり中にはグリンピース、コーン、ニンジンなどが入っています。付けるソースも何種類もあり飽きない味の工夫がされています。店舗によっては徹底してベジタブル用のキッチンとそうで無い肉調理用キッチンを分けているところもあります。

ビーフ無しのハンバーガー

多くのインドの人たちは宗教上の理由で牛肉や豚肉は食べられないため、ハンバーガーはチキンを使用したチキンバーガーです。フィレオフィッシュという選択肢もありますが、やはりメインはチキンとベジタブルバーガーです。

マクドナルドを例に取って考えていきます。

メニューにはタンドリー、スパイシーマサラといったインド風味付けのバーガーがラインナップしています。日本のてりやきマックバーガーと言ったところでしょうか。馴染みのある味付けは万人受けするようです。バラエティーに富んだベジタブルバーガーも魅力的です。いくつか例をあげてみます。

Mc Aloo Tikki Burger マックアルーティキバーガー

インドのおやつアルーティキをバンズで挟んだもの。エンドウ豆、ジャガイモにスパイスを加えて揚げたベジタリアンコロッケ(アルーティキ)にスライスしたトマト、刻んだ玉ねぎ、トマト風味マヨネーズをトッピングしていただきます。

Dosa Masala Burger ドサマサラバーガー

インド料理のドサをそのままバーガーにしたものです。エンドウ豆をトッピングしたマッシュポテトのパティをスパイシーなチャツネマヨネーズを添えて柔らかな全粒小麦のバンズでいただきます。

Mc Spicy Paneer マックスパイシーパニール

クリーミーなタンドリーソースとシャキシャキレタスのトッピングが入ったスパイシーなパニールのパティをバンズで挟んでいただきます。

鶏皮無しのフライドチキン

インドで最もポピュラーなお肉はやはりチキンでしょう!でも日本と大きく異なるのはインドの人々は鶏皮部分を食べません。内臓などとともに除去され処分されてしまいます。日本、中国、アメリカのフライドチキンにはそうした習慣はなく鶏皮はついたままですし、それが逆に好きという人も多いです。そう言われてみればインドのタンドリーチキンは鶏皮は付いていません。

KFCといえばオリジナルチキンが代表的なものですが、インドのKFCのメニューを見ると“スパイシー”を推していると感じます。例えばホット&クリスピーチキン、スモーキーレッドチキン、期間限定商品やソースもタンドリーマサラディップをはじめスパイシーなものが多く感じます。やはりスパイス大好きなインドの人たちの好みにメニューを合わせています。

ケンタッキーフライドチキンはその名の通りチキンにもともと特化した企業なのでマクドナルドに比べてメニューのバリエーションや味付けが秀でているように思います。ご飯類も扱っており“ライスボウル”というサフランライスにチキン類を乗せた商品もラインナップしています。

ピザはナンの友達かも。。

個人的な印象ですがインド人はピザが大好きです。チーズやピザ生地がインド料理に似ているからなのかもしれません。タンドリー窯で焼かれたナンは確かに「もちっと」していてピザ生地に似ています。友人たちとピザを注文するとみんな大喜び、何か差し入れるパーティーの時にも喜ばれます。もちろんベジタリアン用のピザもメニューに載っています。

まとめ

今回紹介したファストフードのハンバーガー、フライドチキン、ピザに共通している点は「手で食べる」ことだと思います。インドはやはり直接手で触れて食事を口にするため、その原則にあったものほど大衆に受け入れられると思います。デリバリーピザに加え数年前から出前&宅配アプリSwiggy(UBEReatsと同じ)も周知されて家にいながら注文から受け取りまでできる利便性も後押ししているようです。家庭によっては旦那さんはお肉を食べるが奥さんはベジタリアンといったケースは結構あるためどちらも選べるファストフードはなにかと重宝しているようです。

※このコラムは画像を含め社外コラムニストから提供されたものであり、「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」編集部および合同会社アジア・パブリック・インフォメーションが内容の正確性・最新性を保証するものではありません。ただし、画像・文章の一部は編集部にて取得、あるいは加工、修正してある場合があります。また、コラム内で表現されている考えは当社の考えを代表しているものではありません。コラムニストの信頼性もしくは誠実さは十分に確認されておりますが、情報の利用は当サイトご利用者様ご自身の責任でお願いいたします。

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